医療機器・介護ロボットの種類｜支援型と呼ばれる機器を簡単に紹介

医療機器の介護ロボットのうち、支援型では、移乗・入浴・排泄などの介助にかかる負担を軽減できます。

様々な介護業務をロボットの力で支援するため、介護される側が安心して介助を受けられるだけでなく、介護する側の身体・心理的な負担軽減につながります。

そこで、医療機器の介護ロボットの種類について、支援型と呼ばれる機器を簡単に紹介します。

支援型介護ロボットの種類

支援型介護ロボットは、主に次の3つの種類に分けることができます。

・介護支援型

・自立支援型

・見守り型・コミュニケーション型

介護支援型

介護支援型は、移乗・入浴・排泄などの介助において、介護者の身体的・心理的負担を軽減するためのロボットです。

移乗支援では、介護者が無理な姿勢で介助を行い、足腰に負担がかからないように身体的負荷を軽減します。

介護される利用者も、安心して気兼ねすることなく支援を受けられるため、心理的な負担を軽減できます。

自立支援型

自立支援型ロボットは、歩行や食事などの日常生活動作を支援します。

膝に装着するタイプや、歩行支援機器などがその例であり、要介護者の身体的負担を軽減できます。

自分で行動する範囲が増えれば、生活の質向上にもつながることでしょう。

見守り型・コミュニケーション型

ミュニケーション型は、利用者との会話により、認知症を予防したり精神的ケアをしたりなどに役立ちます。

レクリエーション機能の備わったロボットもあれば、動きの検知で声掛けを行うタイプのものもあります。

見守りは主にセキュリティ型のロボットが行いますが、転倒や徘徊などの異変を検知後、介護者に通知する仕組みになっています。

支援型介護ロボットのメリット

支援型介護ロボットのメリットは、介護者の作業にかかる負担を軽減できる点です。

移乗や移動支援、排泄の補助など、身体的負担が大きい作業をサポートすることで、介護者の腰痛や疲労を防ぎます。これにより、介護業務を長期間続けやすい環境を実現できます。さらに、事務作業を自動化する機能を持つロボットもあり、業務全体の効率化を図れるのも魅力です。

支援型介護ロボットのデメリット

支援型介護ロボットのデメリットとして、介護ロボットの導入において高額な費用がかかることが挙げられます。

中小規模の介護施設などは、初期投資における費用を捻出できない恐れも高いといえるでしょう。

導入後も定期的にメンテナンスを行い、ソフトウェアも更新することが必要であるため、ランニングコストは継続して発生することは理解しておくことが必要です。