歯科用ユニットのトレンドとは?

治療用機器

歯科医院に必ずある治療用のイス。電気の空気圧で高さを変えることが出来たり、背もたれが倒れるリクライニング機能はもちろんのこと治療に必要な機能を備えています。このようにただのイスではなく治療に特化した「医療設備」なのです。
このイスを中心にした歯科設備を「ユニット」といいます。原因ではさまざまメーカーから歯科用ユニットが販売されています。

○海外製から日本製へ。多様化する歯科用ユニット
かつての歯科用ユニットといえはドイツやフランスなどの外国から輸入したユニットを使用することがほとんどでした。輸入製品はコストが掛かり、トラブル時のアフターフォローも十分とはいえませんでした。
現在では業界最大手のモリタをはじめ、オサダ、タカラベルモントなど国産の歯科用ユニットも多く流通しています。選択肢が増えたことで先生の治療方針に合った機能を備えたユニットを選ぶことができたり、値段交渉やアフターフォロー充実しています。
もちろん海外製品に関しても、歴史ある海外製ユニットならではの良さも健在しています。国産に比べてランニングコストは高めですが、海外製ユニットを選ばれる先生も少なくありません。海外製ユニットはシロナやKAVOが多くのシェアを占めています。
この一方で、低価格で売り出している中国製の歯科用ユニットも存在します。開業予算を抑えたいということでこのような低価格の歯科用ユニットを選ばれる歯科医院もありますが、粗悪なユニットも多く出回っているため注意が必要です。

○歯科用ユニットの構成
●術者側テーブル
ユニットにはテーブルがついており、この上に歯科用ミラーやスケーラーなどの器具を置きます。テーブルの下には歯を削るためのタービンやエンジンと呼ばれる器具があります。

●回転切削器具
タービンやエンジンは回転切削器具とも呼ばれ、歯の表面(エナメル質)や歯の内部(象牙質)といった硬さの異なる歯の部位ごとによって使う器具を変えていきます。

●フットコントーラー
回転切削器具などの操作は基本的に足元にあるフットコントーラーで行います。多機能なタイプはリクライニング操作や注水スプレーのオン・オフなど足元でほとんどの機器操作を行うことができます。

●給水器・スピットンボウル
患者様がうがいをするために紙コップに給水する設備を給水器、陶器の受け皿をスピットンボウルと呼びます。患者様の使い勝手ももちろんですが、水回りは清掃のしやすさもポイントとなります。

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