医療ロボットと介護ロボットの違いとは?AI技術を現場に導入する用途を紹介

医療ロボットとは、人工知能や最新技術を使ったロボットであり、医療現場で使用されます。
人材不足の医療や介護の現場では、ロボットの活用が進みつつあり、今後は不可欠な存在になるとも考えられています。
ただ、医療現場と介護現場で使用するロボットの違いは理解しておくことが必要です。
そこで、医療ロボットと介護ロボットの違いや、AI技術を現場に導入する用途を紹介します。
医療ロボットとは
「医療ロボット」とは、人工知能やロボット技術で作られた医療現場のロボットです。
たとえば人が操作せずに人工知能が判断して行動するお掃除ロボットのような自律型ロボットなどが活躍しています。
患者の治療・看護・リハビリ・調剤などにおいて、すでに幅広い目的で活用されているのが医療ロボットです。
業務効率化で人材不足解消や医療費削減などのメリットが期待できることから、医療ロボット市場は今後さらに拡大すると見込まれています。
介護ロボットとは
「介護ロボット」とは、介護を必要とする方の自立支援や、介護者の負担軽減に役立つロボット機器です。
ロボットとは、情報をセンサーなどで感知し、知能・制御機能で判断し動作する技術を有する機械システムといえます。
介護現場でも、利用者の自立支援や介護者の負担軽減に役立つ介護機器が、介護ロボットとして活躍するケースが増えました。
医療ロボットと介護ロボットの違い
医療ロボットと介護ロボットの違いは、主に目的や用途です。
まず医療ロボットの場合、医学や歯学分野の医療行為や関連業務を支援します。
具体的には、手術や調剤、診療事務など、医療従事者が行う業務を代行して行うといった特徴がみられます。
医療ロボットを活用することで、医療従事者不足の解消や、手術の成功率向上などのメリットがあります。
さらに患者の身体的な負担も軽減されます。
一方の介護ロボットは、介護を必要とする方の自立支援や、介護者の負担軽減を目的としたロボットです。
自立支援においては、利用者の歩行や起き上がりの支援、在宅リハビリなどの支援を行います。
介助においても、移乗・入浴・食事・排泄などでロボットを使うことで、要介護者と介護者双方の動作にかかる負担が軽減されます。
ただし介護ロボットは、普及するまで大きな課題があるといえます。
まずは導入コストが高いため、取り入れたくてもできない施設も少なくありません。
また、介護業務でのロボット利用に抵抗があると感じるケースも見られるようです。
しかし現場の人手不足が深刻化しているため、コスト面などを含めた解決策を早急に検討することが必要となるでしょう。