医療業務の初心者必見!ct装置の基本構造を簡単に説明!

診断用機器

ctスキャンといったct装置の原理・構造は詳細に説明すると専門用語が多く出てきて難しくなります。
しかし、「X線撮影(レントゲン撮影)をあらゆる角度から行い物体の内部、断面図がどのようになっているのかを調べる技術」と簡単に説明することもできます。
この説明だけで全て腑に落ちる方は良いのですがそうでない方のために今回このct装置の構造についてもう少し詳しく説明してみたいと思います。

【基本的にはX線撮影の原理が応用されている】

ct装置の基本原理はレントゲン(X線)撮影です。ですのでct装置の構造を知るにはX線の原理を知っておくと分かりやすくなります。

まずX線についてですが、X線管から放出されたX線は物体の内部を通過します。それから通過したX線を検出器で捉えその弱減の差を利用して物体(被写体)の内部を観察する方法です。

しかしこの方法は被写体を通過したX線のコントラストだけで物体内部の構造を写し出す二次元的な方法でct装置はこれを三次元的にとらえられるようコンピューターで処理したものになります。

【ct装置には産業用と医療用がある】

ここでは産業用のct装置について詳しく説明しませんが、医療用のct装置はX線による被ばくのリスクを抑えることに細心の注意を払って設計されていてそのため高い線量を短時間放射することによってそのリスクを抑えています。

またその構造ですが、医療用のctはX線を放出するX線管と被写体を通過したX線を検出する検出器が被写体の周りを回って撮影される生体にブレが起こらないような構造になっています。

【ct装置でわかること】

ct装置を使うと被写体の立体的な内部構造とX線のコントラストによる被写体の形や密度を把握することができます。

またなぜこのように物体内部の構造などがX線のコントラストによって分かるのかというと、物質にはそれぞれX線の通過しやすさ(X線吸収係数)が異なるためで、被写体を通過したX線が特殊なフィルムなどで構成される検出器に到達するまでにその検出される量に違いが出てくるためです。

このようにして検出されたX線の濃淡をコンピュータで立体的に処理するのがct装置の原理ともいえるでしょう。

【まとめ】

いかがだったでしょうか。今回できるだけ難しい用語や専門的な言葉を省いてctの基本的な構造についてまとめてみました。もしそれでも分かりにくいと感じた方は「ctはあくまでX線撮影を応用したもの」と捉えておくと良いかと思います。

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