日本医師会とは?歴史や役割・入会する際の注意点を簡単に紹介

日本医師会(JMA)とは、日本の医師の学術団体である公益社団法人です。
医療制度改革や医療政策に関する提言など、医療に関する幅広い活動を行っています。
国民の健康と医療向上を目指し、都道府県医師会や地区医師会と連携した活動をしていることが特徴です。
そこで、日本医師会について、歴史や役割、入会する際の注意点を簡単に紹介します。
日本医師会とは
日本医師会とは、全国47都道府県の医師会の会員で組織する公益社団法人であり、学術専門団体です。
活動の目的として、以下が挙げられます。
・医師の医学・医療の発展
・公衆衛生の向上
・社会福祉の増進
国や行政機関に対して、医療政策に関する諮問や提言を行う機関です。
医師の立場から国民の健康と安全を守るために、医師の生涯教育・保険医療の充実・地域医療の推進など、幅広い活動を展開しています。
日本医師会の歴史
日本医師会は、1916年に北里柴三郎博士らにより設立され、1947年には社団法人となり、2013年には公益社団法人へと生まれ変わりました。
現在、47の都道府県医師会会員で構成されている組織であるものの、各医師会は独立した法人組織であることが特徴です。
日本医師会の役割
日本医師会の役割は、医師の医療活動の支援や地域医療推進などです。
公式サイトにも「医道の高揚、医学及び医術の発達並びに公衆衛生の向上を図り、社会福祉を増進すること」を目的とする運営を行うこと記されています。
日本医師会の他、具体的な各医師会の役割は以下のとおりです。
・日本医師会…国や官公庁などの行政に、全国の医師を代表して医療政策に関する諮問・提言を行う
・都道府県医師会…都道府県民の健康維持を目的として、協議会の実施や啓発活動を行う。また、救急や災害医療への取り組みや、大学との連携窓口とした研究・教育に関わるサポートも実施する
・地区医師会…地域医療を最前線で担い、市区町村との連携で検診・予防接種などの予防医療を行う。また、一次救急医療体制の維持に関わる活動や、医師会病院・看護師養成学校・老人保健施設などの運営などを実施しているケースもある
医師会へ入会する際の注意点
医師会は、日本医師会・47都道府県医師会・890程の地区医師会があります。
そのため、都道府県医師会への入会においては、それぞれ地区医師会の会員でなければできません。
また、都道府県医師会の会員でなければ日本医師会に入会もできないため注意してください。