歯科診療における超音波スケーラーとは?仕組みや使用するメリットを解説

治療用機器

歯科診療における超音波スケーラーとは、歯周病治療や予防歯科の処置の際に使用する医療機器です。

現代の歯科診療では欠かすことのできない医療器具であり、プラークや歯垢の石灰化した歯石を、超音波の高速振動で粉砕・除去できます。

そこで、歯科診療における超音波スケーラーについて、仕組みや使用するメリットを解説します。

 

超音波スケーラーとは

超音波スケーラーとは、歯科診療における定期的なメンテナンスや歯周病治療において、歯石除去を可能にする役割を担う医療機器です。

 

超音波スケーラーの仕組み

超音波スケーラーは、電気エネルギーを超音波領域の機械的振動へと変換する仕組みです。

装置の内部で電気的な振動を発生させて、金属の先端(チップ)の微細な機械的振動に変換します。

毎秒数万回にも及ぶ高速微細振動を歯石の表面へ軽くあてて、内部から歯石を粉砕し、効率的に剥がしていきます。

歯を削り取るのではなく、砕いて浮かすイメージで治療を進めます。

金属の先端(チップ)からは、水がスプレー状に常時噴射され、高速振動で発生する摩擦熱から歯や歯周組織を守ります。

使用の際には、チップと歯面を0度から15度の角度で平行に保ちつつ、歯を叩かずになでるように軽くあてて動かし、長時間同じ場所にあてないようにしましょう。

 

超音波スケーラーを使用するメリット

超音波スケーラーを使用するメリットは、高周波振動と水流で歯石・プラークを効率的に除去し、歯周病や虫歯予防、口臭改善に繋がる点です。

手動で使用するハンドスケーラーと比べると、短時間で広い範囲の歯石を効率的に除去しやすいといえます。

患者の治療時間の短縮につながるため、身体的・経済的な負担軽減につながるでしょう。

また、適切に使用すれば歯石のみを狙って除去できるため、歯面を過度に傷つけることはありません。

 

超音波スケーラーの使用における注意点

超音波スケーラーの使用における注意点として、注水や振動による刺激が患者の痛みや不快感になる恐れがあることが挙げられます。

特に、知覚過敏のある患者や歯石の多い方は注意が必要です。

この場合、注水量の調整や麻酔の使用、手動スケーラーへの切り替えでうまく対応することが求められます。

ただし、金属製の被せ物・インプラント・エナメル質の薄い部分へ使用したときは損傷の恐れがあるため注意が必要です。

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