血圧計上腕式と手首式の違いとは

生体現象測定記録・監視用機器

血圧計は健康かどうかを見極めることが出来る機器です。そのため、医療現場では、診察の前に患者の血圧を測定します。今回は、血圧計上腕式と手首式の違いについて説明していきます。2種類の血圧計の違いを把握することも重要です。

血圧について

血圧とは、心臓から動脈に血圧を送り出す際にかかる圧力のことです。私達の体の中にある網の目状の様な狭い血管から全身に血液を送っているため、圧力がかかります。血圧は常に変化していて、最も高くなる時間帯はお昼です。そして、睡眠時間には、だんだんと安定していきます。

収縮期血圧と拡張期血圧について

血圧計で血圧を測定すると、2つの数字が出ますが、心臓が収縮しているときにかかる最高血圧のことを「収縮期血圧」と言います。そして、心臓が膨らんだ状態の時にかかる最低血圧のことを「拡張期血圧」と言います。収縮期血圧の状態の時には、動脈に圧力かかかり、血圧の測定値が高くなります。

高血圧について

高血圧になると、血管に大きな負担がかかってしまいます。血液を送り出す圧力が高くなるためです。高血圧は、「動脈硬化」を促進させ、脳卒中・慢性腎臓病などを引き起こす原因となります。高血圧の目安は、最高が140mmHg以上、そして最低が90mmHg以上となっています(病院用の場合)。これは日本高血圧学会によって決められています。ちなみに家庭用の場合は、最高が135mmHg以上、最低が85mmHg以上です。

低血圧について

低血圧の目安は、収縮期100mmHg以下とされています。低血圧は、血管にかかる圧力が低くなり、血液の循環がスムーズにいかなくなります。その状態になってしまうと、不整脈・心筋梗塞のリスクが高くなってしまいます。

血圧計の正しい測定法について

朝(起床後1時間以内で朝食および服薬前)と夜(就寝する前)の2回測定して下さい。測定は毎日時間を決めて行うことがポイントです。腕を圧迫させない様にするため、薄手の服を着て測定すると良いでしょう。なるべく振動のない静かな場所に血圧計を設置する様にしましょう。

上腕式血圧計について

上腕式血圧計は手首式と比べると、データが正確です。そのため、医療現場や介護施設で多く使用されています。測定方法は次の通りです。腕帯は患者の心臓の高さに合わせます。その際に、患者の背筋がしっかりと伸びているかどうか確認する様にしましょう。おなかを圧迫した状態では、正確な血圧を測定することが出来なくなってしまうからです。

手首式血圧計について

手首式血圧計は、コンパクトなので持ち運びにとても便利です。上腕式血圧計よりも、価格は低めに設定されているので、手軽に購入することが可能です。注意点として、腕の高さによって測定値が変動するので、上腕式より誤差が出る可能性があります。

まとめ

上腕式血圧計は、データが正確なので医療現場に適しています。手首式血圧計に関しては、コンパクトで持ち運びに便利なので、家庭用として使用されていることが多い様です。血圧が気になる方で、データの正確さを求めるなら、上腕式血圧計になります。

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