男性科とは?泌尿器科との違いや対象となる疾患を簡単に紹介

生体現象測定記録・監視用機器

男性科とは、男性特有の疾患や症状に対応する診療科です。

泌尿器科の一分野であり、前立腺・精巣・陰茎などの男性生殖器の疾患や、男性特有の悩みである男性更年期障害・勃起不全(ED)・男性型脱毛症(AGA)などに対応しています。

そこで、男性科について、泌尿器科との違いや対象となる疾患を簡単に紹介します。

 

男性科とは

男性科とは、主に男性特有の疾患や悩みに対応する診療科です。

特に以下の悩みに関して対応します。

・男性更年期障害(LOH症候群)

・ED(勃起不全)

・男性不妊症

・更年期障害

・AGA(男性型脱毛症)

男性の更年期障害は、加齢やストレスに伴う男性ホルモン減少により起こります。

40代から少しずつ増え、以下の症状が見られるときには男性更年期の可能性があるといえます。

・気分が沈む

・ほてり

・動悸

・性欲減退

など

 

男性の泌尿器科との違い

泌尿器疾患は、膀胱・尿道・前立腺などの疾患ですが、実際には腎臓・副腎・精巣などの疾患も含みます。

排尿に関連する症状が多く、放置すれば深刻な状態になる恐れもあるため、早期発見・早期治療が必要です。

腎臓・尿管・膀胱・尿道などの泌尿器に加えて、前立腺や精巣などの男性生殖器に関する症状や疾患を診療します。

 

男性の泌尿器科で対象となる疾患

男性の場合、前立腺・精巣・陰嚢も含みます。

そのため、頻尿・尿漏れ・血尿・排尿痛などの尿に関する症状や、陰嚢の腫れ・痛み・違和感など、体の内側から外側まで幅広く診察します。

主に泌尿器科で対象となる疾患は、以下のとおりです。

・前立腺肥大症

・過活動膀胱

・尿失禁

・泌尿器のがん(前立腺がん・膀胱癌がん・腎臓がん・腎盂がん・尿管がん・精巣がん・尿道がん・陰茎がん・副腎がんなど)

・尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎など)

・尿路結石

・性行為感染症(梅毒・淋病・クラミジアなど)

男性更年期障害も男性ホルモンの低下により起こるため、診断・治療の対象となります。

 

泌尿器科受診の必要性

日本は高齢化が進み、加齢とともに排尿障害・尿路感染症・泌尿器にがんが発生するリスクは上がります。

ただし、前立腺がんなど泌尿器のがんは、早期発見によりしっかり治すことが可能です。

排尿障害も正しく治療すれば改善が期待でき、尿道炎などの性感染症も治療すれば治る病気といえます。

泌尿器に気になるところがあるときには、泌尿器科や男性科に相談するとよいでしょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧