医療機器・介護ロボットの種類|排泄支援におけるメリット・デメリットを紹介
医療機器の介護ロボットの排泄支援とは、高齢者や障害を抱える方の排泄において、排泄物の処理や排泄のタイミングの予測、排泄動作のサポートなどを行います。
高齢者などの排泄行為をサポートするための介護ロボットであるため、介護現場では介護者の負担軽減においても活躍します。
たとえば、利用者の夜間の排泄介助への負担軽減や、追いつかない失禁対応、自立支援と衛生管理の両立などにおける課題解決においても一手となり得るでしょう。
利用者の自立と尊厳を保ちつつ、介護者の負担軽減や介助の質向上を図ることは、今後の介護現場においても欠かせないことといえます。
そこで、医療機器の介護ロボットの種類について、排泄支援におけるメリット・デメリットを紹介します。
排泄支援介護ロボットとは
排泄支援介護ロボットとは、ロボット技術を使って利用者の排泄予測や、的確なタイミングにおけるトイレ誘導などを行い、介護者の負担を軽減するロボット機器です。
利用者が一人で排泄するためにトイレへ促したり排泄物を自動処理したりなど、機能は多岐に渡ります。
排泄介助は、介護する側とされる側のどちらの身体的・精神的ストレスも重くなりやすいケアといえます。
この課題を解決する手段として、近年、急速に導入が進んでいるのが排泄支援介護ロボットです。
トイレ内での下衣の着脱などの排泄の一連の動作支援や、方向転換・立ち座り・清拭などを支援します。
利用者のQOL向上と介護負担軽減の両立が実現できるテクノロジーといえるでしょう。
排泄支援介護ロボットの種類
排泄支援介護ロボットは、機能により次の3つに分けることができます。
・排泄物処理支援
・タイミング予測支援
・排泄動作支援
排泄物処理支援
ベッド上で排泄があったとき、自動で吸引・洗浄・乾燥などを行います。
利用者はトイレに移動する必要がないため、寝たきりの方などトイレ移動が困難な利用者でも使えます。
夜間介助の回数を減らせるため、介護する側される側のどちらの負担も軽減されます。
ただし、装置のサイズやスペースに制約があり、動作音が気になる場合があるため注意してください。
タイミング予測支援
センサーで膀胱や身体変化を確認し、排尿のタイミングを予測することで、トイレ誘導を促します。
失禁予防に活用できるため、自立支援の貢献につながり、本人の尊厳を守れます。
ただし、センサーの精度や学習期間に依存することや、排尿意思を示せない利用者に向いていないことは理解しておきましょう。
排泄動作支援
立ち上がりや移乗を支援する機能が備わっているため、身体機能を維持しながら排泄できます。
衛生面を確保でき、自尊心や意欲向上に寄与できることがメリットです。
ただし、身体能力に一定のレベルが求められます。


