心電図の役割

生体現象測定記録・監視用機器

【はじめに】
心電図でわかる病気ってご存知でしょうか。心電図は病気の発見・診断・治療効果の判定
や薬の効果などを見る事が出来ます。心臓の詳しい検査や手術の前に心電図検査を行います。

【どんな病気が解るの?心電図の役割】

 
心臓は微量の電気を周期的に発生していて、その電気が心臓の筋肉(心筋)を伝える事によって、収縮・拡張し、その力で全身に血液を送っています。
検査では、電気の状態をチェックして心臓が規則正しく動いているか、心筋に損傷がないかどうか、など検査のデータで把握できます。心臓の筋肉を収縮・拡張させる信号は微弱な電気信号です。その電気信号を体の表面で拾い記録するのが心電図です。
それによって、発見できる病気は不整脈・虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)そのなかでも心房および心室の肥大また心筋炎、心筋症さらに、電解質以上・内分泌障害・自律神経障害・薬剤の影響です。

【心電図の役割を最大限に発揮するには・・】

ここで、例えば、心電図のモニターは心電図の波形や脈拍数など数値を監視し異常時にはアラームで知らせる機能を備えています。主に、集中治療室や手術室だけでなく、一般病棟でも取り入れられています。心電図を正常に取り扱うには、電極が正確な位置に確実に装着されているか?院内に電波不良個所がないか?
さらに、電極の接地(浮き・外れ)、電極の状態(汚れ・乾燥)、電源・誘導コードの断線など交流障害・静電気・部屋の温度管理など環境整備もしっかり行わなければなりません。同時に患者側の要因も説明と協力して頂いて解消します。業務の負担も減らしつつ、心電図の危機の取り扱いを熟知し、アラーム音を減らし心電図の信頼度を高める事が重要になります。

【心電図検査の手順】

装着位置の皮脂や汚れを拭き取ります。酒精面(アルコール)や必要に応じて皮脂処理剤を使用します。次に装着位置にペーストを塗ります。胸部誘導では隣のペーストと干渉しないようにしましょう。電極の接触部分にもペーストを塗っておくとより安定します。
四肢電極はしっかり挟み胸部電極は確実に吸着させます。四肢電極は皮膚との接触面が大きくなるように固定し、胸部電極は隣の電極と接触しない様に注意します。

【まとめ】

心電図は心臓の病気を特定出来る機器という事がご理解いただけたでしょうか?
心臓は体の重要な機能であり、心臓の病気を診る心電図の医療面での役割も重大です。患者様に安心して使用して頂けるように万全を尽くしていきたいものです。

ピックアップ記事

関連記事一覧