レーザーメスの利点・使用用途などについて

生体現象測定記録・監視用機器

【はじめに】
医療現場で使用されることも多いレーザーメス。普通の金属のメスとは違うと分かるものの、その使われ方、構造、メリット・デメリットなどについて知らない方も多いと思います。
今回そんなレーザーメスの利点・欠点などについて紹介したいと思います。

【レーザーメスのメリット】

レーザーメスのメリットは何といっても出血を最小限に抑えることができる点にあるのではないでしょうか。

普通のメスの場合、施術個所にメスを刺し入れると血が溢れてきますが、レーザーメスの場合では光の照射による熱を患部に当てることによって施術していきますので血管が凝固し出血減少に効果があります。また腫れや痛みの軽減につながることもあります。

またレーザーメスを利用すれば患部へ局部集中照射することができるため細かな手術が可能です。さらに従来のメスに比べて取り扱いも簡単なので経験の少ない医師でも比較的使いやすいメスということができます。

【一方のデメリットは】

レーザーメス、レーザー光線のデメリットは使い方を誤ると「火傷」や「切断などの外傷」が起きてしまうという点が挙げられます。さらにレーザーメスを使った手術によって焼いた部位の周囲と他の部位とはやはり違う状態となります。この時焼いた部位は軽いやけどのような状態となります。

【レーザーメスが使われる手術とは】

レーザーメスは様々な分野で用いられることが多くなっていますが、特に「痔の手術」「眼科手術」「歯科診療」でより用いられることが多いようです。

・痔の手術について
痔の結さつ・切除にレーザーメスが効果的に使われています。
結さつとは痔核を放射状に部分的に切除する方法で従来の方法で手術をすると入院することも多かったのですが、レーザーメスの導入により日帰りでの手術も可能になりました。

・眼科手術
眼瞼付近のイボ・ほくろの除去に用いられたり、瞼の切開などに使用されます。
また最近ではレーザーを使った最先端の白内障手術も注目されています。

・歯科診療
歯医者で行われているレーザーメスを使った施術は痛みが少なく、キズや炎症を早く治し、免疫機能を高めてくれると言われています。また歯肉の切開や知覚過敏、ホワイトニングにも用いられ、麻酔を使わず、痛みを伴わない治療として注目されています。

【まとめ】

いかがでしたか?
レーザー・レーザーメスを使った治療・手術などは今後も広がり、その需要も高まっていくと予想されます。レーザーメスについて正しく理解し参考にしていただければ幸いです。ありがとうございました。

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