静かで小型化、進化する血圧計

生体現象測定記録・監視用機器

【はじめに】
皆さんは病院で血圧を測ったことがありますか?腕を機械の中に入れると布が圧迫してきて測定するタイプ、看護師さんなどが腕に巻いた布に空気をシュッシュッと送り込んで測る昔ながらのタイプなど。最近では自宅で使用できる血圧計も増え、そして持ち運びができるタイプも登場しました。なぜ血圧計はそのように多くなってきたのでしょうか。

【日本人に多い高血圧】

高血圧(高血圧症)は、日本人の生活習慣病の中で最も患者数が多い病気となっています。
推定される患者数は潜在的な高血圧の患者を含めると3000万~4000万人近くいるといわれています。
そして年々高血圧と診断される人の数も男女ともに増加しています。10年ほど前と比べても、30~50代の男性、30~70代の女性といったほとんどの世代で増加する傾向にあります。

【高血圧とは】

心臓から送り出された血液が血管の壁を押す圧力を「血圧」といいます。この血圧が正常より高い状態が継続的に続くと「高血圧」と診断されます。
高血圧だと常に血管の壁のストレスが続くことにより、だんだん壁が硬く厚さが増し血液の通る道がどんどん狭まってしまいます。それにより動脈硬化を引き起こし、心臓発作や脳卒中を起こしたり、臓器障害を起こしてしまったりします。

【高血圧の原因】

高血圧は生活習慣病とも呼ばれる通り、食生活・運動不足・ストレス・喫煙などが大きな原因になります。若年層でもストレスにより高血圧になる可能性は高まります。
過労・睡眠不足も血圧が上がる原因となるので、働き方や休みの日をいかにリフレッシュできるかということを考えて気をつけなくてはなりません。バランスのとれた食事や、適度な運動を積極的に取り入れる必要があります。

【日常で使いやすく進化】

高血圧患者になると、日々の血圧測定が必要になりますが大きい機械では持ち運びに不便です。そのため、だんだん小型化が進み携帯できるようになりました。
静音測定により、職場や外出先などどこでも周りを気にせず使用することができたり、データ化してパソコンやスマホで管理できる血圧計も登場しています。

血圧計は患者が買うだけではありません。誤った生活習慣が長年続き、中高年時に発症してしまうリスクを避けるため、日頃から健康管理として血圧計を購入する人も増えています。腕に巻くタイプより精度は落ちるものの、体重や体脂肪などとともに血圧を測ることのできる腕時計タイプも珍しくなくなってきました。
高血圧にならないためには、若いころからの生活習慣や健康管理が大事になってきているのです。

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