感染症内科とは?感染する原因や経路・専門医の役割について解説

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医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。

診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。

感染症を扱う感染症内科では、内科領域を中心としたすべての臓器にまたがる感染症が対象であり、診断や治療困難な感染症を診療することを使命とする診療科です。

そこで、感染症内科とはどのような診療科なのか、感染する原因や経路・専門医の役割について解説していきます。

 

感染症とは

「感染症」とは、微生物の引き起こす病気のことです。

主に症状として、発熱・咳・のどの痛みなどが見られることが多く、稀なウイルスや細菌による病原体の感染症などもあり、治療が難渋する場合もあります。

たとえばインフルエンザウイルスにノロウイルスなどは冬になると増えるウイルスです。

腸管出血性大腸菌やコレラ菌などの細菌も、耳にしたことがあるでしょう。

風邪をひけばのどの痛みや咳などが見られ、発熱や下痢といった症状があらわれることもありますが、このような症状を引き起こす病原体の多くがウイルスや細菌といえます。

感染症について、次の2つを理解しておくと安心です。

・感染症の原因

・感染症の感染経路

 

それぞれ説明していきます。

 

感染症の原因

感染症の原因は、細菌・ウイルス・カビ(真菌)・寄生虫・原虫などの微生物です。

微生物は、生活空間以外にも、人々の身体の中に存在しています。

体内に存在する微生物が、通常であれば害になることはありません。

しかし体力低下など、何らかの原因で急激に増えて、身体に悪い影響を及ぼすこともあるといえます。

 

感染症の感染経路

外部から感染症に感染する経路は、

・空気感染

・飛沫感染

・接触感染

・経口感染

の4つです。

 

感染症医とは

感染症は、身近なものであれば風邪やインフルエンザなどが挙げられますが、エボラ出血熱や結核といった生命にかかわる恐ろしい病気もあります。

微生物の引き起こす感染症を専門的に診る医師を「感染症医」といい、「ドクターズドクター」とも呼ばれ、各診療科の医師から依頼を受けて専門的アドバイスを担当します。

 

感染症内科とは

「感染症内科」は、感染症全般の治療と予防を担当する診療科です。

具体的な感染症のケアや、原因が確定できていない熱や腫れなどについて、診断・治療しています。

病院内で、微生物による感染が拡大しない予防策なども感染症内科が行います。

そのため外来診療は行わず、感染症内科のみの診療は行われないことが一般的といえるでしょう。

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