内分泌内科とは?必要性や診察内容・対象となる疾患を簡単に紹介

内分泌内科は、甲状腺・副腎・下垂体などの内分泌腺から分泌されるホルモンに関連する疾患を専門とする診療科です。
ホルモンの過不足や、ホルモンを生成する器官の病気などの診察や治療を行います。
そこで、内分泌内科について、必要性や診察内容と対象となる疾患を簡単に紹介します。
内分泌内科とは
内分泌内科とは、体内のホルモンを生成する臓器の病気や、ホルモンの生成異常に関する診断・治療を行う診療科です。
ホルモンのバランスの調整に関連する臓器について、診断・治療を専門としており、ホルモン異常による様々な症状を引き起こす恐れを踏まえて幅広い症状の診断・治療を行います。
まずホルモンは、体の代謝・成長・エネルギー使用・感情のコントロールなどいろいろなことに関与します。
そのため、ホルモンのバランスが崩れてしまうと、健康にいろいろな影響を及ぼすため、注意が必要です。
血液や尿の検査だけではホルモン異常は確認できず、ホルモン値を測定しないとわからないことも多いため、気になることがあればはやめに内分泌内科を受診しましょう。
内分泌内科の必要性
内分泌内科は、ホルモンの異常に基づいて起こる病態を専門的に診断・治療する診療科です。
多くの内分泌疾患は初期の症状があいまいなため、異常に気がつきにくいといえます。
放置すれば深刻な健康被害を起こすことがあるため、専門的な知識と経験のある内分泌内科医に相談すると安心です。
病気の早期発見や適切な治療は容易ではなく、長期的な治療を必要とすることも多いため、継続したケアも欠かせません。
内分泌内科の医師は、患者の病歴や生活スタイルを踏まえつつ、最適な治療の選択や定期確認・見直しを行って健康を守ることが必要です。
内分泌内科の診療内容
内分泌内科で行う診療は、糖尿病・甲状腺疾患・副腎疾患・骨粗鬆症・肥満などに関する診断と治療です。
ホルモンの分泌異常は、全身機能に影響を与えます。
さまざまな症状が見られることもあるため、専門的な診断・治療は欠かせません。
日本で悩みを抱える方が多いのが、甲状腺や糖尿病などの疾患です。
しかし、専門的な診断のもとで早期発見と適切に治療を受ければ、QOL(生活の質)の改善につながります。
なお、内分泌内科の対象となる疾患は以下のとおりです。
・橋本病
・バセドウ病
・無痛性甲状腺炎
・亜急性甲状腺炎
・甲状腺腫瘍
・クッシング症候群
・原発性アルドステロン症
・褐色細胞腫
・クッシング病
・下垂体機能低下症
など