シルバーサービス振興会とは?設立理由と主な活動内容を簡単に紹介
シルバーサービス振興会(一般社団法人シルバーサービス振興会)とは、高齢者に対するサービスの健全な育成と、質向上を目的とした民間企業や団体のための組織です。
昭和62年(1987年)3月に設立された組織団体であり、福祉サービスを提供する民間サービス事業者の責任・役割・信頼性を確保することを目指した運営が行われています。
今後も進む超高齢社会や拡大するニーズへ適切に対応するために、なぜシルバーサービス振興会が設立されたのか、主な活動内容を簡単に紹介します。
シルバーサービス振興会の設立理由
シルバーサービス振興会が設立された理由は、利用者が安心できる環境を構築するためです。
1980年代後半、日本の公的な介護制度は措置制度が主流であり、民間事業者の参入は限定されていました。
しかし、介護や福祉の民間サービス事業者は増加傾向にあったため、質の確保によって安心して利用してもらえる環境を築くことが必要になったといえます。
シルバーサービス振興会が設立されたことにより、サービス選びの際にはシルバーマークなどを判断基準にできるため、安心感を得られます。
また、サービスを提供する事業者も、認証を受けることで信頼性が高まり、競合との競争での優位性を保てます。
安全基準の明確化やサービスの質の底上げと標準化で、福祉の社会的信用も向上したといえます。
シルバーサービス振興会の主な活動
シルバーサービス振興会は、主に以下の活動を行っています。
・シルバーマーク制度
・情報公表支援
・消毒工程管理認定
・研修・教育
・調査研究・政策提言
シルバーマーク制度
シルバーサービス振興会は、信頼できる事業者を認証するシルバーマーク制度を実施しています。
安全性や品質などの基準を満たした事業者にマークを付与しているため、利用者の安心したサービス選びに役立ちます。
情報公表支援
シルバーサービス振興会は、サービス情報の公表制度を支援しています。
具体的には、情報の集計・システム開発・公表支援などです。
消毒工程管理認定
シルバーサービス振興会は、福祉用具のレンタル業の用具の回収・洗浄・消毒・点検・梱包などの工程を管理しています。
研修・教育
シルバーサービス振興会は、事業者や従業員に対する研修や教育活動として、講習・セミナー・講座などを開催しています。
調査研究・政策提言
シルバーサービス振興会は、調査研究・政策提言などの活動を行っています。
業界の実態を把握し、サービスの需要予測や制度改善への提言などを通じて、ステークホルダーとの連携を図ります。


