特養(特別養護老人ホーム)で対応してもらえる医療行為とは?

治療用機器

「特養」とは「特別養護老人ホーム」のことです。

常時介護を必要とするものの、在宅で生活することが困難となった高齢者に生活全般の介護サービスを提供する施設が特養ですが、日常的な健康管理は配置医が担当してくれます。

専門的な医療ケアは受けることができないとされていますが、どのような医療行為なら対応してもらえるのでしょう。

そこで、特養(特別養護老人ホーム)で対応してもらえる医療行為について解説していきます。

特養に配置される医療従事者

特別養護老人ホームとは自宅で日常生活を送ることが難しくなった高齢者のための介護施設であり、要介護3~5の認定を受けた方が入所できます。

利用者が求める介護ケアも重く、持病を抱えている方なども少なくないため、医師や看護師が常駐していることが多い施設です。

費用面の負担も他の介護施設よりも安いため、医療行為を必要とする方は真っ先に入所を検討することになるでしょう。

ただし、特別養護老人ホームは医師の常勤が義務付けられているわけではないため、施設によって非常の際に求める医療処置を受けることができない場合もあります。

人員体制も介護施設ごとに異なるため、対応可能とする医療行為も異なることを留意しておきましょう。

特別養護老人ホームは希望してもすぐに入所しにくい

特別養護老人ホームは介護度が重い方などを優先した受けいれる傾向が高く、待機者が多く入所を希望しても入れないのが現状です。

そのため介護が必要になった段階で、できるだけ早めに地方自治体や社会福祉法人に相談し、必要とする医療行為なども事前に伝えておくようにするとよいでしょう。

特養で対応可能な医療行為の種類

特別養護老人ホームを運営するのは地方自治体や社会福祉法人などですが、医師や看護師の配置についても規定があります。

そのため医療行為を受けることは可能であるものの、求める医療ケアが必ず受けることができるとも限りません。

特養で使用できる医療器材は限られており、人員配置についても施設ごとに異なることから、対応していない医療行為があっても不思議ではないからです。

一般的に特別養護老人ホームで受けることができる医療行為には、以下の6つが挙げられます。

・褥瘡の処置

・痰の吸引

・人工呼吸器の管理

・胃ろう

・インシュリン注射

・軟膏塗布

他にも対応可能とする医療行為は施設によって異なります。

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