医薬品医療機器総合機構(PMDA)とは?仕事や役割・目的を簡単に紹介

治療用機器

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、医療機器や医薬品などの有効性・安全性・品質を確保するための独立行政法人です。

開発から市販した後までの一貫した指導と審査、さらに健康被害救済や安全対策などの業務も担当します。

そこで、医薬品医療機器総合機構(PMDA)について、仕事や役割、目的を簡単に紹介します。

 

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の仕事

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の仕事は、医薬品などの品質・有効性・安全性を最新の科学による成果で多角的に評価し、メリットとデメリットを考量しながら最適な形で提供することです。

根拠に基づいた評価を行うため、レギュラトリーサイエンスを推進し、科学的な観点で迅速・慎重に業務を行っています。

透明性を保ち、判断と根拠を医療現場や患者へ正確に伝え、医薬品使用で健康被害を受けた方の福音として活動している機関です。

欧米と肩を並べる規制当局として、世界から注目を集めている機関でもあります。

国際的な規制調和に向けた議論の推進で、東アジア諸国をはじめとする各国当局の水準向上に貢献することも目指しています。

 

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の役割

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の役割は、以下の3つです。

・健康被害救済…医薬品の副作用や医療機器の不具合で発生した健康被害に、迅速な救済を図る

・承認審査…医薬品や医療機器などの承認で必要となる審査を実施し、安全性と有効性を評価する

・安全対策…市販後の医薬品や医療機器についての情報収集・分析を行い、安全性に関する情報提供を行う

なお、レギュラトリーサイエンスとは、科学技術の成果を人・社会に役立てることを目的とし、根拠に基づいた予測・評価・判断を行って調整するための科学です。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は、レギュラトリーサイエンスに基づいた安全・高品質の製品を医療現場へ早く届けることで、医療水準向上を目指し貢献しています。

 

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の目的

医薬品医療機器総合機構(PMDA)の目的は、国民が安心して医薬品や医療機器を利用できるように、品質・有効性・安全性を確保・向上させ、安全に貢献することです。

そのため、医薬品医療機器総合機構(PMDA)では以下の活動を行っています。

・医薬品や医療機器の開発に関する相談・指導

・治験の依頼や申請に関する相談・指導

・医薬品や医療機器の承認申請審査

・市販後の医薬品や医療機器に関する安全性情報の収集・分析

・医薬品副作用被害救済制度の運用

・医療機器の不具合に関する相談・対応

・国際的な規制調和に向けた活動

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