X線装置とは?求められる安全性や仕組み・種類を簡単に解説

治療用機器

X線装置とは、物質を透過する電磁波であるX線を照射し、透過度合いの違いを利用して内部を画像化・検査する医療機器です。

目には見えない物体の内部構造や異常を、非破壊で可視化できます。

レントゲン撮影の原理を応用する技術であり、医療分野から産業分野まで幅広く利用されています。

そこで、X線装置について、求められる安全性や仕組み、種類を簡単に解説します。

 

X線装置とは

X線装置とは、電磁波であるX線を照射し、透過と吸収の差で物体内部の構造を非破壊で可視化する装置です。

目に見ることのできない物体の内部・欠陥・異常などを、対象物を破壊せずに画像化できます。

X線は放射線の一種であるため、人体への影響を考慮しつつ、安全に使用することが必要です。

そのため、X線装置は現代の医療診断で不可欠な技術であり、今後も高性能で安全な装置の開発が期待されます。

外部にX線が漏洩しないために、鉛などの遮蔽材を使用し、一定以上の放射線量の発生する区域には「管理区域」の標識で明示することが必要です。

産業用のX線装置の使用においては、設置する装置や条件によって、国家資格である「エックス線作業主任者」などが必要になる場合もあります。

 

X線装置の仕組み

X線装置は、X線発生部(X線管)と受光部(検出器)で構成されています。

まず、X線は、X線管内の陰極から放出した高速電子を金属板である陽極のターゲットに衝突させて発生します。

人体や製品などの被写体に照射すると、物体の中を透過します。

ただし、物体の厚さや密度によって透過率には差があり、空気や脂肪などの密度の低い部分は透過しやすいといえます。

透過したX線をフィルムやデジタルセンサーなどの受光部で受け止めて、密度の高い部分は白に、低い部分は黒く映します。

透過量の違いを画像化することで、内部構造を視覚的に確認できます。

 

X線装置の種類

X線装置は、使用する目的や機能に応じて以下の種類に分けることができます。

・医療用X線装置

・X線CT装置

・産業用X線検査装置

 

医療用X線装置

医療用X線装置は、人体の骨・血管・臓器などの内部構造を画像化できるため、ケガや病気の診断などの評価に使用されます。

 

X線CT装置

X線CT装置は、身体を輪切りにした状態の断面像を撮影できるため、病巣の位置や形状を3次元的な情報で確認できます。

 

産業用X線検査装置

産業用X線検査装置は、製品の品質管理や検査などの際に、対象物を破壊せずに内部を非破壊検査できます。

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