血圧計と脈拍の関係

生体現象測定記録・監視用機器

血圧と脈拍はとても密接な関係にあります。血圧を測る事と同じくらいに脈拍を測り、その数値を把握しておく事はご自身の健康を知るバロメーターとして最適です。脈拍と血圧を毎日計測する習慣をつけておくことは、とても簡単でまた効率的な健康管理の手段としてお勧めします。

血圧って何

まず血圧とは何かという事から始めましょう。病院に行けば必ずと言って良いほど血圧を測ります。しかし、そこに表示される数字の意味を殆どの方は漠然としか把握できません。
自分が高血圧なのか低血圧なのか、平均的な数値なのかもよく理解できない事もあります。

ここではまず、血圧が何かを簡単にご説明致します。血圧とは、まず心臓から送り出された血液が動脈と静脈を伝わり、体中に循環します。その際に、血管を内側から血液が押す圧力の事を血圧と呼びます。

例えるなら、水道にホースを繋げて水を流した際にホースが膨らむ現象とほぼ同じ事です。水の勢いが速く多ければ、ホースは膨れ上がって流れます。私たちの身体の中でも同じことが起きているのです。激しい運動などの後は心臓の鼓動が激しく、それだけ多くの血液が速く血管の中を駆け巡ります。この時、血圧は上がります。

この現象は運動に限った事でもありません。個人差はあるもののアルコールを摂取した際にも、同じ現象が表れる兆候があります。また、その日の体調などでも血圧の数値は変化します

脈拍って何

脈拍とは、一般的に1分間に血管を触診した際や機器で計測した時に、動脈が何回動脈拍動を発するかをカウントする事により数えられる数値を脈拍と言います。

脈拍を検知する事により得られる情報は、脈拍数・リズム・大きさ・遅速・緊張度などでありますが、勿論これらの情報は専門的な知識と測定機材がなければ、ここまで細やかな数値は分かりません。

私たちが知る事が出来るのは、せいぜい1分間に何回脈拍を打つかと言うことぐらいでしょう。しかし、この脈拍数を知るだけでも、勿論知らないよりはとても大きな情報を得られますので、是非平常時のご自身の脈拍数を把握しておくことをお勧めします。

血圧と脈拍の関係は

一般的に血圧の高い人は脈拍も多いと言われているようですが、一概的にこの事は当てはまらないようです。身体は、運動した後とか何らかの緊張状態にある場合、また物事により興奮している時やストレスを強く感じたときになど多くの血液(=酸素)を必要とするとき、心拍数(脈拍)を増やすことでこれに対処しています。

よって、血圧が普段から高い人は脈拍が多いとは言えないようですが、血圧が普段より高い人も脈拍の多い方も、その事をよく理解し医師との面談などで対処する事をお忘れないようお気を付けください。

血圧計にできる事

最近の家庭用血圧計でも、携帯式血圧計などでも脈拍を測定する機能は装備されている物がほとんどです。年齢の上下に関わらず、ご自身の健康に直結する血圧と脈拍の数値を把握しておくことが大事です。

まとめ

血圧も脈拍も今では簡単に計測する事が可能な時代です。一番身近で簡単な健康診断でもある血圧の測定と脈拍の把握をしておく事こそが、安価で安心を手に入れる方法ではないでしょうか。

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