手術台が狭いのはなぜ?

治療用機器

医療技術や機器は、日々進化し続けています。それによって、従来は不可能であった術も可能となってきています。外科手術などは手術台で行う施術が主です。その手術台が狭いということがありますが、それには理由があります。また術時の体位や術式でも手術台は変わりますが、それらのことについて書いてみます。

手術台が狭い理由

台が狭いということが手術を受けた方から聞くこともあります。では、なぜ台が狭いのでしょう。日本人の体格も近年縦にも、横にも大きくなってきています。そのような方にとっては狭苦しさを感じられることもあると思います。しかし、台が狭いのは術者である医師が患者の施術部位に近く術を施しやすいということを第一として設計されていることにあります。

また、術を受ける患者も麻酔で動ける状態にありません。場合によっては大事をとって固定することもあります。仮りに手術台が広いと、医師が患者の身体から離れすぎるということが起こり、手術が行いにくくなってしまいます。微細な部位に術を施す場合、当然術を施す側も部位近くが視野を確保しやすく素早く対応ができます。

手術台の種類

手術台の台には様々なものがあります。台の種類をみましょう。

〇万能手術台 これは一般的な手術及び小手術で使われます。様々な術に対応できます。
〇専門手術台 これは専門的な手術に使われ、その構成や付属品により種類が異なります。

専門的なものには以下のような台があります。

1.婦人科用手術台・・・Goepelタイプの足の支え付きで、台を寝かせたり起こしたりできます。
2.整形外科手術台・・・これは脚サポートと牽引装置を併用できて、取り扱いと操作が簡単なため、患者を楽に動かすことができます。
3.眼科用手術台・・・これは眼科専用で特殊なヘッドレスのある台です。

手術体位について

台の上の体位は、術時の視界が先行されることの方が多いため、患者の安楽が第一に優先されるとはならない現状があります。執刀医と話し合い、できる範囲で患者の良肢位を害しないように体位を固定することが必要です。また、術式をどのように行うかでも体位が変わってきます。

側臥位という体位についての確認事項は次の通りです。

1.体位により胸郭の運動制限はないか。
2.体位により腹部の圧迫はないか。
3.体位により血圧、脈拍に急激な変化はないか。
4.圧迫を受けている箇所の確認はできているか。
5.神経の表面部位の圧迫や何か物が直接当たっていないか。
6.すべての関節部は過伸展になっていないか。
7.枕の高さや位置は適切か。
8.ベッド・スクリーン・手台など、金属部位に皮膚などが直に触れていないか。
9.皮膚と皮膚の密着はないか。
10.固定帯による圧迫はないか。
11.挿管チューブ・点滴ルート・電極コード・尿道カテーテルなどが身体の下にないか、折れたりしていないか、抜去のおそれはないか、接続が外れていないか。
12.体位変換の時、敷物の汚物や湿潤やシワはないか。

これらの事項は、使用する医療機器や他の体位によっても異なります。

まとめ

台の狭さは術者である医師が、患者の施術部位近くで術を施しやすいということを第一として設計されていることや、様々な医療現場で使用される手術台についてご紹介しました。

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