麻酔器と麻酔の話

治療用機器

【はじめに】
麻酔という言葉を聞いてどんなイメージが浮かびますか。
医療ドラマで患者さんにマスクのようなものを口に当てて眠らせて手術を始めるシーンを想像した人もいるのではないでしょうか。このマスクようなものを含めた麻酔に関わる機器を麻酔器といいます。
今回は麻酔器と麻酔に関する話をしていきます。

【麻酔器とは】

では、改めて麻酔器とは何か簡単に説明していきます。
麻酔器は全身麻酔を吸入によってかける医療機器です。全身麻酔がかかっていると呼吸が弱くなるので麻酔器で酸素供給を管理しながら麻酔をします。
麻酔器の構造は主にガス供給部と呼吸回路部からなり、ガス供給部で麻酔用のガスを作って呼吸回路部に送り、呼吸回路部から患者さんにガスが送られます。患者さんが吐き出したガスは呼吸回路部内で循環され呼吸を管理します。

【麻酔の方法】

麻酔の方法は大きく2つに分かれます。全身麻酔法と局所麻酔法です。
気管内挿管法やマスク麻酔法の吸入麻酔法や静脈麻酔法があるのが全身麻酔法です。対して脊椎麻酔法や硬膜外麻酔法などの伝達麻酔法や表面麻酔法、局所浸潤麻酔法があるのが局所麻酔法となっています。
麻酔の方法の選択は患者さんの病気の症状や部位などと手術方法や手術時間を加味して総合的に判断されます。また、患者さんに合併症があったり特殊な手術の場合は麻酔法のメリット、デメリットの双方を考慮して麻酔法を決めます。

【麻酔の原理は分かっていない?】

ここまで麻酔の方法などについて紹介してきましたが、そもそも麻酔とはどのような状態のことなのでしょうか。
中枢神経または末梢神経を一時的に、かつ元の状態に戻せるようにコントロールするものを麻酔薬といい、麻酔薬が効いている状態が麻酔となります。
外科手術の痛みをなくすために行われるもので、主に中枢神経に作用させるものが全身麻酔薬で、末梢神経に作用させるのが局所麻酔薬です。患者さんが眠っているうちに手術の全てが終わってしまう状態が全身麻酔状態です。
しかし、このような状態になる原理はまだはっきり分かっていません。

【まとめ】

麻酔器と麻酔について簡単に話をさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
麻酔の原理がはっきり解明されていないということは意外ではなかったでしょうか。だからいって麻酔が効かなくなるわけではないので安心してください。世の中にはこのようにまだ原理が良く分かっていないものが多くあるかもしれません。
ただ、麻酔に関しては手術に伴う痛みをなくしているのは紛れもない事実です。それによって多くの人が痛みを感じずに手術を終えられていることが大切なのです。麻酔の原理の解明が進み、より効果的な麻酔法が確立されることを願っています。

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