人工呼吸器をつけて老人ホームに入れるのか?

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【はじめに】
「うちのおじいちゃんは自発呼吸ができなくて人工呼吸器をつけているけど、老人ホーム入れるかしら?」
そういった悩みをお持ちではないでしょうか?
今回は気管切開を行った方が老人ホームに入れるかどうかを調べてみたいと思います。

【人工呼吸器とは?】

普段、私たちが意識せずに行っている呼吸では胸郭が拡大することによって胸腔内に陰圧をつくり、気管を通して空気が入ってきます。
しかし、自分の力で呼吸ができないときに人工呼吸器の出番になり、家族などの同意を得て装着します。そうすることで心肺機能を補助して生命維持を図ります。
生命維持のためとはいえ、場合によってこれは延命治療になります。家族や親類へ事前に「どれくらいまで延命治療をしてほしい」と伝えることが大事でしょう。

【気管切開をした後老人ホームへは入れるのか?】

手術などにより気管切開を行って人工呼吸器を取り付けているとき、その人は老人ホームに入れるでしょうか?
人工呼吸器は高度な医療行為であり、そもそも気管切開をして装着している場合は退院すらままならないこともあります。また老人ホーム側にも人工呼吸器を置いているところは少ないでしょう。なので老人ホームに入れる可能性は低くなります。

しかし、医療に特化した介護施設の「介護療養型医療施設」というものが存在します。
この施設の場合は人工呼吸器をつけたまま入所できる可能性高いようです。介護療養型医療施設は病院と併設されていることが多く、併設病院から移動するという流れになります。

また「カニューレ」を施した場合なら老人ホームに入れる場合もあります。
カニューレとは呼吸が困難な患者の気管に管を通し呼吸を助けます。このとき、患者が食事を食べれるか食べれないかで老人ホームの入所の可否が決まります。
食事を食べることができればOKなのですが、自力で食べれなかった場合はNGとなります。そのときは点滴対応が必要なので看護士が常時いる老人保健施設に入ることになります。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?
今回は気管切開を行った方の老人ホームの入所の可否を見てきました。医療行為に特化した介護施設の「介護療養型医療施設」やカニューレを施していれば入所可能であると分かりました。
人工呼吸器をつけた方でも、病院でソーシャルワーカーに地域の情報を聞いておけば上記のような介護施設に入居するための情報を効率よく聞けるかもしれません。
ぜひ活用してみましょう。

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