女性特有の疾患である子宮筋腫とは?症状や放置するリスクを解説

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働き盛りの女性にとって、女性特有の疾患といえる子宮筋腫は避けたい疾患といえます。

もしも子宮筋腫になった場合、従来までであれば入院や手術が行われていましたが、現在ではメスをいれず通院で治療することも可能になりつつあります。

そこで、女性特有の疾患である子宮筋腫とはどのような疾患なのか、症状や放置するリスクについて解説していきます。

子宮筋腫とは

「子宮筋腫」とは、子宮を構成する平滑筋という筋肉組織に由来する良性腫瘍のことです。

若い世代から閉経後の方まで、高頻度に見られる疾患であることが特徴で、症状がないまま健康診断などで指摘されることも少なくありません。

発生する部位によって、漿膜下筋腫・筋層内筋腫・粘膜下筋腫に分類され、出血・壊死・石灰化・水腫様など変性が起きることもあります。

主な症状は、過多月経・過長月経・月経痛・腹部腫瘤触知・貧血などで、子宮筋腫が大きくなれば周囲臓器を圧迫することになるため、頻尿・排尿困難・便秘・腰痛といった症状がみられることになります。

不妊や流早産の原因になる場合もあり、子宮筋腫ができた部位や大きさ、個数などで症状などは変わるといえるでしょう。

子宮筋腫の症状

子宮筋腫の主な症状は、月経量が増えることや月経痛などです。

月経以外に出血が見れられることもあり、腰痛や頻尿などがある場合もあります。

どのような症状が見られるかは子宮筋腫ができる場所と関係することになり、子宮内側にできた筋腫の場合には、その大きさが小さい場合でも症状が強く月経量も増えます。

子宮筋腫になりやすいのは、初潮年齢の早い人や出産経験がない人、妊娠回数が少ない人などで、他にも肥満・糖尿病・高血圧・アルコール摂取なども関連すると考えられています。

子宮筋腫の診断

子宮筋腫の診断は、内診・超音波検査・MRI検査などの所見で行われます。

画像による所見では判断できないときや、閉経後に増大するときには、子宮由来の悪性腫瘍である子宮肉腫を疑うことも必要となるでしょう。

子宮筋腫を放置するリスク

子宮筋腫が大きくなると、膀胱や腸を圧迫することになります。

不妊症や流産・早産の原因にもなるといわれているため、症状の有無とその程度で注意が必要です。

仮に筋腫が存在する場合でも、貧血や圧迫症状がなければ、経過観察でよい場合もあります。

子宮筋腫の治療

子宮筋腫があっても特に症状がなく、大きさが手拳大以下なら、定期的に検診を受けて経過を観察します。

特に治療は必要としないケースも少なくありませんが、筋腫が大きい場合や著しい増大傾向にある場合、症状を伴って生活に支障が出ているときには薬物療法や手術療法などの治療を考慮することになります。

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