脳波計の感度とは?またその標準は?

生体現象測定記録・監視用機器

脳波計とは幾つかの電極を頭皮につけ、脳から発せられる微弱な電気信号を計測する医療機器です。最近では、電極の装着が簡単になってきた事により、以前より装着が楽にできる様になってきたものもあるようです。

脳波とは

簡単に言ってしまえば、脳細胞の活動を電気信号に置き換えて脳波計で記録したものをさす言葉です。用途としては「てんかん・脳腫瘍・頭部外傷・脳血管障害・脳炎」などの診断に使われます。脳の生理学的研究にとっても必要なものです。

また最近では、脳死という一昔前では考えられなかった事案の判定にも大きく関与しています。臓器提供などが行われるようになったことから、その意思がある場合のみ、近年脳死をもって人体の死亡と判断することになりました。

脳波をはかる検査とは

脳波検査が選択される理由の一番には、脳に起因する病気が疑われるときです。脳腫瘍もしくは、てんかんなどが疑われる時が多いです。また脳波が病理に係わる事案は、思いのほか多いのです。

例えば、加齢などにより動脈硬化などから脳梗塞の疑いがあり、その際に中枢神経の検査をする事などにも使われます。このように脳に起因する病理学的な問題の特定や検査には、脳波測定が有効です。

脳波の検査は、頭皮や手首・耳たぶなどに小さな電極を貼り付け、そこから得られる微弱な電気活動を波形として表すことで測定します。時間にして約1時間弱の検査ですが、身体に負担のかかる検査ではありません。

脳波検査に求められる感度の標準

脳波の検査をする機器には感度の標準といったものがあります。脳波の検査は少々専門的になりますが、一般的には0.5Hzから30Hzの周波数で波形としては50μVくらいで記録されます。

この数値を読み取るために、脳波計にはその電気信号を感知する脳波計の感度というものをあげたり維持したりする性能と制度が求められます。この脳波計の感度は、厚生労働大臣が脳波計の基本要件を指示しています、その数値は感度で表されています。
またここでいう所の感度とは、記録感度のことで、脳波計の記録感度は10μV/mmが標準とされております。そして脳波計は、最大感度について2.5μV/mm以上の感度を備えている必要があるとの規定がなされています、以上が標準です。

まとめ

以前にもまして脳波計は精度があがり、脳波計から読みととれる情報はますます多くなり、その活用先も活用方法も多岐に渡ります。医療の進歩は日毎に進歩を続け、それに係わる医療機器の進化も目を見張るものがあります。人生100年時代と言われ始めている現代において、病気の治療は勿論ですが、その以前に病気にならないという事が重要です。健康診断の重要性はもはや常識です。健康で元気に人生を生きていくことは、何よりの財産かもしれません。

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