心電図3点誘導法の特徴

生体現象測定記録・監視用機器

心電図の誘導法には幾通りかの種類があります。標準的なのは12誘導心電図ですが、今回は心電図モニターの3点誘導法について書いていきたいと思います。12誘導、3点誘導、それぞれに特徴があり、その違いについても説明したいと思います。

心電図検査と心電図モニターの違い

一般的に心電図検査といえば、12誘導心電図のことをいいます。これはベッドに寝て電極を手足と胸の数カ所に付けて検査を行うもので、12方向から電気信号を得るため心臓の状態を、より正確に診ることができます。

しかし、ベッドに寝て多くの電極を付けるため長時間のモニタリングには適していません。いつ起こるか分からない不整脈や心拍数の変化などの発見には適しているとは言えません。

一方、心電図モニターの3点誘導ですが、これは12誘導心電図のうちの一つでしかないので、情報量としては十分ではありません。ですが、一般的に使用されている3点誘導法は、12誘導心電図のⅡ誘導に近い波形が表されます。

つまり、より簡易的に必要最小限の情報を得ることができるわけです。電極を付けるのも3点のみですので常にベッドに横になる必要はなく、長時間モニタリングできるのが最大の特徴です。これにより、いつ、どのタイミングでどういった状況で起こるか分からない不整脈をキャッチするのに優れています。

心電図モニターの能力

心電図モニターには小型のテレメータ送信機、ベッドサイドに設置するベッドサイドモニター、ナースステーションで情報を監視するセントラルモニターがあります。

テレメータ送信機では基本的に一つの心電図波形、心拍数、spo2(酸素飽和度)などの情報しか得られません。

ベッドサイドタイプのものでは上記のほかに、非観血的血圧、観血的動脈圧、中心静脈圧、PAWP(肺動脈楔入圧)など、さまざまな情報がモニタリング可能です。

心電図モニターの3点誘導法の装着部位

心電図モニターの電極はシールになっており、赤、黄、緑となっています。装着位置は、赤が右鎖骨下の部分、黄が左鎖骨下、緑が側胸部で左肋骨の下端あたりになります。

3点誘導法にはⅠ誘導とⅡ誘導、Ⅲ誘導があります。
Ⅰ誘導は黄(左鎖骨下)から赤(右鎖骨下)を見るイメージで心臓からの信号をキャッチします。Ⅱ誘導は緑(左下)から赤(右鎖骨下)見るイメージで、波形がハッキリしています。Ⅲ誘導は緑(左下)から黄(左鎖骨下)を見るイメージです。

まとめ

今回、心電図3点誘導法について書いてきましたが、最大の特徴は何と言ってもその簡易性といえるでしょう。心電図モニターは長時間のモニタリングでも患者様の負担が少ないため、いつ起こるかわからない不整脈の発見などに力を発揮します。しかし、精密な検査が必要になる場合には、12誘導心電図でしっかりと検査する必要があるでしょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧