心電図電極の正しい装着方法について

生体現象測定記録・監視用機器

病院で「心臓の検査をしましょう」と言われた場合、ほとんどの場合は心電図検査を行います。その中でも特に使用されるのが12誘導心電図です。四肢誘導と胸部誘導があり、四肢誘導には4つの電極、胸部誘導には6つの電極があります。その装着方法について見ていきたいと思います。

心電図とは

体に電極を付けて心臓の収縮・弛緩の際の電気信号を計測する検査装置です。心臓は体中に血液を送る役割を果たします。ポンプのように動く心臓は電気信号が心筋細胞を刺激することによって動いています。

その電気信号を計測するために心電図検査では通常、肢誘導の4つの電極と胸部誘導の6つの電極を体に装着します。これを12誘導心電図といい、12の波形がグラフに記録されます。

心電図検査の種類

ここでは心電図検査の種類を見ていきたいと思います。電極を取り付ける位置によって分類されます。

12誘導心電図

もっとも一般的な方法で前述したように肢誘導の4つと胸部誘導の6つの電極を取り付け、12の波形をグラフとして記録していきます。

食道内心電図

心臓の後ろ側にある心房や洞結節の捉えにくい電気信号を、胃カメラの要領で電極を食道内に挿入し捉えやすくする方法を食道内心電図といいます。徐脈性不整脈などの診断に効果的です。

心室内心電図

心カテーテル検査の際に、心臓の内側に電極を当てて詳細な心電図をとることができます。これを心室内心電図といいます。

心電図モニタ

24時間継続的な心電図をとるための簡易的な心電図です。心疾患以外にも呼吸器疾患や絶対安静の患者や急変の可能性のある患者、また手術中にもこの心電図が使用されます。

12誘導心電図の電極の装着方法

ここでは最も使用される12誘導心電図の電極の装着方法を紹介していきたいと思います。
12誘導心電図は四肢誘導の電極と胸部誘導の電極を装着します。

四肢誘導

電極には色がついており、赤は右側の手、黄は左側の手、黒は右側のあし、緑は左側のあしに装着します。

覚え方:あ(赤)き(黄)よしく(黒)み(緑)こ→秋吉久美子と覚えるのがもっとも伝統的な方法だといえるでしょう。

胸部誘導

これも同様、電極には色がついており、赤は第四肋間胸骨右縁(V1)、黄は第四肋間胸骨左縁(V2)、緑はV2とV4の間、茶は第五肋間と左鎖骨中線の交点(V4)、黒はV4と同じ高さと左前腋窩線の交点(V5)、紫はV4同じ高さと左中腋窩線の交点(V6)となっています。

覚え方:秋、緑茶、汲む→あ(赤)き(黄)(緑)(茶)く(黒)む(紫)と覚えるとよいでしょう。

まとめ

心電図の電極の装着方法は少し覚えるのが難しいのですが、やり方やコツを掴めば覚えられると思います。それより重要なのは、現場で患者さんに間違いなく電極を付けるには、どんなに急ぎの救急患者でも落ち着いて正確に取り付けられる精神力も重要になってくることでしょう。

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