レーザーメスの構造を知ろう!

診断用機器

【はじめに】
医療用器具の中で一般の人でも知っているものの一つに「メス」がありますよね。
医療ドラマなどで見聞きする機会も多いかと思います。
そのメスですが、今ではいわゆる刃物のようなメスだけでなく、レーザーを使用したレーザーメスも広く使われています。
では、レーザーメスがどんな風に操作されているか分かりますか?
イマイチ分からないという方も多いのではないでしょうか。
ですから、今回はレーザーメスを操作するための構造を簡単に紹介していきます。

【レーザーメスって何?】

そもそもレーザーメスとは何かというと、レーザーを利用したメスになります。
では、「レーザーの何を利用しているのか」と疑問になりませんか?
それは、レーザーの熱作用です。この作用を利用してレーザーメスでは切開や止血をしています。レーザーメスのようにレーザーの熱作用をする医療機器を「レーザー治療装置」と総称したりします。
レーザーの熱作用から得られる効果としては、切開、蒸発、熱凝固、溶接などがあります。
切開や溶接の効果があるので金属の切断や溶接もでき、医療以外の分野にも活用されています。例としてダイヤモンド加工が挙げられます。

【構造はこんな感じ】

レーザーメスはレーザーの熱作用を利用していますが、単純にレーザーがペン先から出ているような構造ではありません。レーザーの出力を調整する必要があります。
そのためレーザーメスには、レーザーの出力を調整する部分が設けられた構造になっています。出力を調整することで、照射部位や使用用途に合わせた利用が可能になっています。
製品によってはタッチパネルで出力を調整できるだけでなく、複数の医師や診療科目ごとに照射設定を記録し登録することができるものもあります。
また、レーザーの種類の一つである半導体レーザーを使用する場合は、その出力装置が小型・軽量化された製品が十数年前から販売されています。
小型化されているといっても、レーザーメスが利用できるだけのパワーを備えた製品となっています。そして、出力の調整はツマミで設定する構造となっています。
このようにレーザーメスは出力を調整して操作をします。

【まとめ】

レーザーメスのようにレーザーを利用する医療機器は、その利用方法を誤ると火傷や切断といった外傷を負う可能性があります。とくに網膜や角膜がある目は、それらの部位がひどく傷つけられる恐れがあります。
ですから、レーザーを利用する医療機器の構造や操作方法をしっかり理解し、治療や手術に臨むように努めましょう。

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