商工組合とは?事業協同組合との違いや役割・メリットを簡単に紹介

生体現象測定記録・監視用機器

商工組合とは、同業の中小企業者が集まり、業界全体の改善や発展を目的に設立する組合です。

事業協同組合は組合員の経済活動を支援しますが、商工組合では業界全体の利益を追求することが違いといえます。

業界を代表する同業組合として、環境問題や安全対策などの課題に効率的に対応することを目指した活動を行っています。

そこで、商工組合について、事業協同組合との違いや役割、メリットを簡単に紹介します。

 

商工組合とは

商工組合とは、業界全体の改善と発展を目指すため、同業者が集まった事業協同組合が共同経済事業を行う組合です。

そのため、商工組合の地区は、原則、1都道府県以上を地区とし、地区内の同業者の2分の1以上を組合員とするなどの設立要件をみたさなければなりません。

組合員は中小企業者ですが、一定条件の下であれば、中小企業者以外の事業者も組合員になれます。

「中小企業団体の組織に関する法律」によって定められた法人であり、大企業に対抗するために中小企業の団結を容認し、過度の競争を防ぐことを目的としています。

平成11年12月成立の団体法の改正で、カルテル事業は廃止された代わりに、商工組合の事業に環境リサイクルや安全問題等への効率的な対応が求められています。

 

商工組合と事業協同組合の違い

事業協同組合の目的は、中小企業者が相互扶助の精神に基づいて共同事業を行い、個々の企業で実現できない経営の合理化・近代化・取引条件改善・経済的地位向上を図ることです。

それに対し、商工組合は業種全体の改善と発展を図ることと、業界を代表する同業組合として機能することを目的としています。

 

商工組合の役割

商工組合の役割は、主に以下のとおりです。

・経営支援…経営改善の情報提供・アドバイス

・共同購買・販売…コスト削減や販路拡大のための共同仕入れ・販売

・業界発展…業界団体としての政策提言や規制緩和への働きかけ

・教育・研修…セミナーや勉強会の開催と、会員企業のスキル向上支援

・福利厚生…中小企業が単独提供しにくい福利厚生サービス提供など

 

商工組合へ加入するメリット

商工組合への加入には、以下のメリットがあるといえます。

・取引機会拡大…業界内のネットワークの拡大による新規取引先との接触機会の増加

・コスト削減…共同仕入れなどによる原材料や設備費のコスト削減

・経営ノウハウの共有…同業者との交流を通じた成功事例とノウハウの学習

・行政との連携…国や地方自治体の支援策の活用

ピックアップ記事

関連記事一覧