医療機器・介護ロボットの種類|コミュニケーション型ロボットとは

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介護ロボットも医療機器として扱われることがありますが、コミュニケーション型のコミュニケーションロボットとは、人と円滑にコミュニケーションを取るためのロボットです。

一方的に言葉を発するだけではなく、身振り手振りも使い、伝えられた言葉への反応で会話ややり取りを行います。

介護現場では、利用者とのコミュニケーション不足を解消することや、認知機能の維持、癒やしを与えるなどの場面で活用されます。

そこで、医療機器・介護ロボットの種類のうち、コミュニケーション型(コミュニケーションロボット)について紹介します。

 

コミュニケーションロボットとは

コミュニケーションロボットとは、対話や身振り手振りでの感情表現などで、人とコミュニケーションを取ることができるロボットです。

介護施設などでは、高齢者の孤独感や認知症進行に対応するために取り入れられることの多いロボットであり、次の3つの種類に分けることができます。

・会話型…搭載されている音声認識やAIにより、スムーズに会話するロボット

・ペット型…犬や猫などの動物に似た外見と仕草で精神的安定に寄与するロボット

・見守り型…搭載されているカメラやセンサーにより、転倒や異常行動などの異変を検知し、通知・報告するロボット

 

コミュニケーションロボットの機能

コミュニケーションロボットに備わっている機能は以下のとおりです。

・音声認識・会話AI…利用者と雑談をしたりレクリエーション進行をサポートしたりなど、積極的な声掛けでコミュニケーションを活性化する

・センサー技術…カメラ・人感センサー・赤外線などで利用者の動きを把握し、万一異常などがあれば通知する

・学習機能…利用者の好みや発話パターンなどを学び、パーソナライズされた応対を提供する

 

コミュニケーションロボットの効果

会話型ロボットと定期的にコミュニケーションを取ることで、孤独を感じることが少なくなります。

相手はロボットとはいえ、誰にも話すことのできなかった悩みを吐き出すことができ、声をかけてくれる存在が支えや心強さにつながることもあるといえるでしょう。

また、認知症の高齢者がセラピー用のコミュニケーションロボットと触れ合うことでBPSDが軽減されるなど、心理社会的アプローチの有効性も期待されています。

レクリエーションの支援や利用者への声掛け、夜間見守りなどを介護ロボットに代行させることで、介護を担当するスタッフの負担も削減でき、働きやすい職場づくりにも役立つことでしょう。

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