手術台の専用マットの管理と清掃の適切な対応

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手術用マットは手術台の上に敷く専用のマットの事であり、手術に適した材質や性能を重視する事も必要になります。使用される手術台のメーカーに合わせた大きさや規格が異なる為に、専用のマットが必要です。手術台の専用マットの管理と清掃について紹介しましょう。

手術台の専用マットについて

手術台のマットは患者さんを乗せて使用される為に、安全に使用される事と長時間の体勢に耐える事ができる性能も求められる事になり、手術中の血液や体液によって汚れた場合に対しても、綺麗に保つ事ができるように、材質においても研究されています。

手術台のマットを長時間使用する事もあり、患者さんの体勢が部分的な圧迫による負担を強いられる事で、褥瘡ができやすくなる可能性があります。部分的な圧力を解消できるマットレスが褥瘡には有効であり、水やエア、ゲルやシリコン、ウレタン等の素材によって、体圧の分散をはかる事で負担を軽減する事になります。

他にも、患者さんの褥瘡を予防する為の別売りのパッドを組み合わせて使用する場合もあります。

手術台のマットは、メーカーによって規格などが異なる場合があるので、各メーカーと同じ専用マットを使用する事が望ましいです。手術台用マットには、透視用頭足付テーブル用や透視用腹部挙上テーブル用と整形テーブル用などが用意されています。

手術で付着した、血液や体液に対しても、綺麗に拭き取れるような工夫が材質によってほどこされており、軟質ウレタンフォーム、ポリウレタン、ナイロン樹脂などが、マットの素材に使用されております。

手術台の専用マットの管理方法

手術台用マットは、清潔に使用する為にも急速な劣化による影響を受けないように、適切な管理を必要としています。高温多湿の場合には、細菌やウイルスが繁殖する環境にあるので、水分を綺麗に拭き取る場合や乾燥させた保管を心がける必要性があります。

管理が適正に行われない事で、手術に使用する場合のリスクを高めてしまう恐れがあるので、十分に注意しましょう。専用マットの使用期間においては、適切な管理と保守点検が実行される事で、およそ7年が使用可能になります。

手術台の専用マットの清掃

患者さんの手術を安全に行うには、医療器機と共に付属するマットの清掃に関しても注意しなければなりません。手術台の専用マットに対して、使用前や使用後においても、破損個所に対する確認を必要とします。清掃と消毒も安全に使用する為に必要な事であり、感染予防対策に従った清掃と消毒であるべきです。

マットに付着した血液や体液と薬剤などの汚れには水拭きを行い、消毒用アルコールガーゼによって綺麗にふき取りを行います。毎日の清掃確認と使用前の清潔度のチェックなどを、実施します。マットレスの消毒の場合には、長時間浸す事で劣化を早めてしまう場合もあるので、適切な対応が求められます。

まとめ

手術台には専用マットの導入が必要であり、患者さんの手術が安全に行われる為にも、専用マットの管理や清掃によって常に綺麗に保つ事ができて、適切な管理によって使用期間を延ばす事につながります。必要に応じて、修理をほどこす事も欠かせない対応です。

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