耳鼻咽喉科の検査方法で用いる「喉頭ファイバースコープ」について

診断用機器

喉頭反射が強い方や喉の奥を観察したい時に、内視鏡を鼻から入れて観察する検査で喉頭ファイバースコープを使う事があります。最近の医療機器は、麻酔のおかげで痛みがなく詳しく調べる事ができます。喉頭ファイバースコープの役割について説明していきましょう。

検査は耳鼻咽喉科専門医が行います

喉頭ファイバーとは、ごく軽いポリープや喉頭がんの有無などを詳しく調べるための検査方法です。喉頭がんは舌の付け根から気管の入り口までの部分に発症するがんで、呼吸や飲食などの一部に障害をきたしてしまう恐れもあるので、このように、がんに対して確実な診断を行う事で早期発見につながります。喉の違和感や痛みがあった時に受診しましょう。

検査機器は2種類

喉頭電子内視鏡(ビデオスコープ)という内視鏡と、喉頭ファイバースコープの機種を使用します。使用する機器は、状態や状況によって使用されます。特徴的には、電子内視鏡の場合には、4mm以上の大きさになっていて大人や比較的広い部位に使用されます。ファイバースコープの場合は、それよりも小さく2.4mm位の大きさなので、子供用に使う場合や、比較的に狭小の部位に使用されます。

柔軟性があるので、目的の場所へ難なくたどり着ける事が可能です。使用する大きさは機種や病院によって異なるので嘔吐反応が強い方は事前に相談しましょう。

痛みのない検査

検査前の手順として、ファイバーを入れる前に鼻水を吸引し、スプレーで麻酔をします。鼻の突き当りで鼻呼吸していただく事がありますが、それは空気の通り道が広がり、ファイバースコープの通りが良くなりスムーズに検査が行われます。

検査の時間は10~15分程度のわずかな時間で行われますので、検査自体には細かい内視鏡のため痛みもありません。

見えにくい部位を発見

喉頭ファイバー検査は柔軟性のあるフレキシブルのファイバーを鼻腔から挿入して、複雑なでこぼこを刺激しないように動かしながら観察します。直径4mm程度の細さなので痛みも違和感もなく検査を行う事ができます。鼻や喉などの肉眼で直接見えにくかった部位の病変や粘膜の微妙な異常を見つける事ができます。

検査前にきちんと確認

胃カメラに比べて、入れた時に感じる痛みや違和感は少ないと言われています。薬剤アレルギーの有無は外来受診時に確認を行いますが、念のため検査前に重ねて歯科の麻酔注射や他の局所麻酔で気持ち悪くなってしまったり、倒れたりした事がないかを確認し鼻腔スプレーを行います。

ビデオカメラで撮影する場合には、検査終了後に、コンピューターによるファイリングシステムを使用する事によって画像を記録し印刷していますので、検査後に写真を見ながら検査結果の説明を行っています。

まとめ

ファイバースコープの検査は些細な事にも敏感に反応しますので、体の力を抜いて十分にリラックスする事です。検査前には体調を十分に整えておきましょう。余計な力が入ると穴が小さくなるので、緊張や不安感を抑えるようにするといいでしょう。

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