MRI検査を受ける当日に気をつけておくこととは?

診断用機器

MRI検査(Magnetic Resonanece Imaging:磁気共鳴画像診断装置)は非常に強い磁石と電波を利用することで人体のスライス画像を撮影、コンピュータ処理することで検査・診断に必要な画像として表示させる事で、さまざまな診断に活用することができる画像診断検査です。疾病の確定診断に用いられることはもちろん、人間ドックなどの予防医学においても用いられており、今までMRI検査をされたことのない人でも今後検査を受ける可能性は非常に高いでしょう。MRI検査を受けるにはいくつかの留意事項を理解しておき、当日になって動揺してしまわないように事前準備をしておくことが大切です。今回はMRI検査を受ける際の事前準備や検査当日に気をつけておくことを紹介していきます。

○MRI検査を受ける前に確認しておきたいこと

MRI検査は磁力と電波を発するため、場合によっては検査を受けることができないこともあります。検査当日に「検査ができない!」とならないために検査を受ける前に以下の項目を確認しておきましょう。

・ペースメーカーを埋め込んでいないか。
・骨折によりボルト固定術など金属が体内に入っていないか。
・ステント挿入手術を受けてから8週間以内ではないか。
・人工内耳および人工中耳ではないか。
・脳動脈瘤に対してクリップ塞栓術を受けていないか。(チタン製であれば可)
・美容整形によるリフトアップ術等で金属製ワイヤーを挿入していないか。
・入墨を入れていないか。
・避妊リングを体内に入れていないか。

上記の項目に該当していてもMRI検査を受けることができる場合もあるため、事前に主治医や検査技師へ相談しておくことが大切です。

○MRI検査を受ける当日に注意しておくこと

MRI検査を受ける当日には以下の項目について注意しておきましょう。特に女性の場合は化粧品やカラーコンタクトレンズが不可である場合もありますので必ず確認をしておきましょう。

・化粧品
アイシャドーやマスカラ、アイライン等の化粧品には磁気を帯びている成分を含んでいる場合があります。MRI検査に影響を及ぼすだけでなく身体への危険があるため検査当日は使用しないようにしましょう。

・カラーコンタクト
カラーコンタクトには材質によっては金属を使用しているタイプも存在します。検査当日は使用しないか、検査前に外しておきましょう。眼科ではないので病院側でコンタクト用のケースを準備していない事がほとんどですので、自分でケースや保存液は持参しておきましょう。

・服装・所持品
携帯電話やベルト、入れ歯などの金属を含む所持品は持ち込むことができません。検査前に預けておきましょう。女性の場合は下着にワイヤーが入っている場合には着用できませんので注意しておきましょう。

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