パワハラとは?医療現場で誤解されやすい医師の言動など紹介

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パワハラとは、法律で具体的に明記されている行為ではないものの、職場での優位性や立場を利用して行う、適正範囲を超えた叱責や嫌がらせです。

医療現場でも、ベテラン医師が研修医に対して行うケースや、医師が看護師に行う場合などいろいろな立場や状況において起こりうる問題といえます。

パラハラのある医療現場は、医療従事者の働く意欲を低下させるだけでなく、患者の信用を失うことにもなりかねません。

そこで、パワハラについて、医療現場で誤解されやすい医師の言動など紹介していきます。

 

パワハラとは

「パワハラ」とは、パワーハラスメントのことであり、職場内における優位な立場などを利用して、業務の適正範囲を超えた叱責や嫌がらせなどの行為です。

一言でパワハラといっても実際にはいくつか種類があり、身体的侵害・精神的侵害・過大または過少な要求・人間関係からの切り離し・個の侵害などの類型に分類されます。

地位や優位性を利用し、苦痛を与えて職場環境を悪化させることがパワハラと考えれば、該当する行為なのか判断する基準は次の3つとなります。

・職場の地位・優位性・立場などを利用しているか

・業務における適正な範囲を超えた指示・命令であるか

・著しい精神的苦痛を与えることや職場環境を害する行為であるか

 

パワハラの中核となる罪

パワハラの中核部分といえる刑法犯罪の類型は多岐に渡ります。

たとえば暴行罪や脅迫罪など犯罪類型もあれば、名誉毀損罪・侮辱罪なども含まれるといえるでしょう。

 

パワハラと誤解されやすい言動

パラハラのつもりはなくても、言動が業務の適正な範囲を超えていればハラスメントと認識されてしまいます。

そのためパワハラと誤解されやすい言動として、以下の3つが挙げられます。

感情的な言動をする

意見を聞き入れない

能力に合わない要求をする

 

それぞれ説明します。

感情的な言動をする

医療機関の場合、医師が話しかけたタイミングが処置中などで、つい感情的に苛立ち怒ってしまったという場合、パワハラととらえられてしまう恐れがあるため注意しましょう。

 

意見を聞き入れない

医療機関の方針や患者の治療について、スタッフから意見されても無視をし、聞き入れなかったときにはパワハラととらえられがちです。

 

能力に合わない要求をする

業務時間内に終了できないほどの多くの仕事を課すことや、業務経験が不足しているスタッフに難題の指示を与えることも、パワハラとされる恐れがあるため注意してください。

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