mri検査について看護師が知っておくべき知識とは?

診断用機器

mri検査は臨床検査技師や医師だけがその仕組みや画像の見方を知っておけばいい訳ではありません。
看護師がmri検査の説明をする場合もありますし、mri画像から病態を把握しておくことも看護においては重要です。
また、mri装置を販売・リースをする会社においても看護師向けの研修を依頼されることもあり、mriについてわかりやすい説明ができる必要があります。

○mriの概要
mri(Magnetic Resonanece Imaging)は「磁気共鳴画像診断装置」のことです。
その名の通り、非常に強い磁石と電波を利用して、人体の任意のスライス画像を撮影してさまざまな病気の診断に役立てることができます。
よく比較されるのがctとmriとの違いです。
ctはx線の吸収を基本原理としており、撮影時間が短いことや頭部の緊急病変の診断に優れていることが特徴です。
一方でmriはctとは基本原理が違うこと、撮影時間が比較的長いこと、さまざまな撮影法があり病変の質的な評価がしやすいことが特徴です。
両者の違いは患者様からもよく質問されるので理解しておきましょう。

○看護師が知っておくべき検査前の注意事項
mriの検査について、病院によっては看護師が注意事項を説明する場合があります。
具体的には以下のような説明を行いましょう。

①検査時間や検査方法について
mriは検査に30分程度の時間を要すること、検査中は息を止めたりなどで患者様の強力が必要であることを説明しましょう。なお、検査時間については検査項目によって異なるため、詳細な時間を尋ねられた際には検査技師や医師に確認をしておきましょう。
上腹部検査とMRCPでは検査の4時間前から絶食となるのでそちらも確認をしておきましょう。
閉所恐怖症の方など検査中に気分が悪くなる方もおられるので、その際には合図など
をしてもらうように説明をしておきます。

②人工関節などの金属類の確認
人工関節やプレート、人工内耳などの金属や機器が体内に入っている場合には磁気共鳴によって身体に悪影響を及ぼすことがあるため、基本的には禁忌となります。
ご本人やご家族からの問診や手術歴から確認をしますが、不明な場合には手術をした病院へ問い合わせることもあります。

③検査中に持ち込めない物を確認する
②の理由と同様に以下の金属製品や機器、磁石などを身に付けている場合は外してもらいます。
・メガネ、ネックレス、携帯電話、時計、ヘアピン、ベルト、補聴器、鍵、カツラ、カラーコンタクト、入れ歯(マグネット式)など

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