歯科診療における手動スケーラーとは?役割や種類・使用における注意点
歯科診療における手動スケーラー(ハンドスケーラー)は、歯周病治療や予防歯科処置を行うときに使用する医療機器です。
手作業で歯石除去を行う専用器具であり、超音波スケーラー(電動スケーラー)と並ぶ主要な歯石除去ツールといえます。
術者の技術と経験が反映されやすいため、使用においては歯科医療従事者の技術が重要となります。
そこで、歯科診療における手動スケーラーについて、役割や種類、使用における注意点します。
歯科診療における手動スケーラーとは
歯科診療における手動スケーラー(ハンドスケーラー)とは、プラーク(歯垢)やそれが石灰化をした歯石などを手作業で除去するときに使用する医療器具です。
歯周病治療や予防処置において重要な医療器具であり、超音波スケーラーの使用で発生する機械音や振動が発生しないため、患者の精神的負担軽減できます。
歯科診療における手動スケーラーの役割
歯科診療における手動スケーラーの役割は、歯石などを除去することです。
歯周病の進行を抑え、歯の健康維持において欠かせない処置を担当します。
また、歯の表面や歯周ポケット内部の歯石を機械的に取り除き、歯石除去後に歯周ポケット内の歯根面を滑らかに研磨します。
これにより、細菌の再付着を防ぐことができ、歯ぐきが歯根に再付着しやすくなります。
手動スケーラーの種類
手動スケーラーは、歯石の付着部位・深さ・歯面形態によって以下の形状に分かれています。
・鎌形(シックルタイプ)スケーラー
・キュレットタイプスケーラー
・鍬形(ホータイプ)スケーラー
鎌形(シックルタイプ)スケーラー
鎌形(シックルタイプ)スケーラーは、刃先が鎌のように尖った形状で、両側に刃が備わっていることが特徴です。
歯ぐきの上の目に見える範囲の歯と歯の隙間や、歯の表裏の大きな歯石を除去する際に適しているスケーラーといえます。
キュレットタイプスケーラー
キュレットタイプスケーラーは、刃先がスプーン状や半円形状であることが特徴です。
先端と歯ぐきにあたる側が丸く処理されているため、歯肉を傷つけにくいといえます。
歯周ポケットの内側の見えない範囲の歯石を除去するときなどの使用するスケーラーです。
鍬形(ホータイプ)スケーラー
鍬形(ホータイプ)スケーラーは、刃先がくわに似た形状であることが特徴です。
比較的、大きな歯石を剥がすように除去するときに使用します。


