日本製薬工業協会とは?製薬産業の健全な発展に取り組む活動内容を紹介

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「日本製薬工業協会」とは、新薬メーカーなど研究開発志向型の製薬会社による業界団体です。

「製薬協」や「JPMA」と呼ばれている任意団体であり、研究開発志向型の製薬企業71社が加盟しています。

1968年に設立されてから、製薬産業に共通する問題解決や医薬品に対する理解を深める活動を行ってきました。

国際的な連携など、多面的に事業を展開しています。

政策策定と提言活動を強化することや、国際化への対応、広報体制強化を通じた製薬産業の健全発展に取り組んでいます。

日本製薬工業協会について、製薬産業の健全な発展に取り組む活動内容を紹介していきます。

 

日本製薬工業協会の事業内容

日本製薬工業協会に加盟している企業は、主に医薬品研究や開発をメインとする会社です。

製薬産業共通の問題を解決するための取り組みや、医薬品への正しい理解に向けた活動、国内外で連携を図る活動などを展開しています。

製薬産業が発展するために、厚生労働省への政策の策定・提言・国際化への対応などを重点的に取り組んでいるようです。

世界規模の医薬品市場でも、主要な製薬団体として活動している団体であり、海外の製薬団体と共に国際的な医薬品の規制や調和を目指し活動しています。

 

委員会の役割

日本製薬工業協会には、多くの委員会から成り立っています。

委員会それぞれが目的に向けた活動を行ってることが特徴です。

複数の委員会に分かれていますが、たとえば患者団体連携推進委員会では、日本製薬工業協会が考える患者参加型医療の実現に欠かせない組織とされています。

積極的に患者団体と意見を交換し、患者視点で取り組みを検討するなど、患者団体との良好な関係構築にも努めています。

新薬開発のための治験サイトも運営していますが、こちらも患者の視点に立った紹介を行っており、治験に対する理解を深めてもらう活動を積極的に行っているといえるでしょう。

また、医薬品評価委員会は、医薬品の研究や開発、販売した後の安全性や使用などを推進する組織です。

段階ごとの技術・規制等に関する調査・研究を行い、政策・提言・啓発活動を行っています。

他にも研究開発委員会などでは、研究段階から非臨床試験および臨床試験の重点課題に対する情報収集・共有を行います。

日本医療研究開発機構(AMED)や省庁に対する施策提言と、オープンイノベーションの推進を通じ、創薬R&Dを実現することを目指しているようです。

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