全国自治体病院協議会とは?役割や使命・目的を簡単に紹介

全国自治体病院協議会(JMHA)とは、地方公共団体の設立した病院の院長などを会員として活動する公益社団法人です。
自治体病院の発展と国民福祉向上を目的として、1953年(昭和28年)に設立されました。
そこで、全国自治体病院協議会について、役割や使命、目的を簡単に紹介します。
全国自治体病院協議会とは
公益社団法人全国自治体病院協議会とは、自治体病院事業発展と、使命完遂を図り、国民の福祉向上に寄与することを目的として、1953年に設立された団体です。
元厚生労働省所管の公益法人であり、正会員は地方公共団体で設立された病院の病院長等です。
特別会員は、学識経験者等が担当しています。
全国自治体病院協議会の役割
全国自治体病院協議会の役割として、以下の3つが挙げられます。
・経営指導(各自治体病院に対するアドバイス)
・政策に関する要望実現のための活動
・研修・教育
全国自治体病院協議会の組織には、8つの部会と1つの特別部会が設けられています。
看護部会は看護師、薬剤部長部会には薬剤師など、部会ごとに専門家が所属しており、医療のレベルアップを目的に、専門的事項に関する調査研究や研修を実施します。
全国自治体病院協議会の使命
全国自治体病院協議会の使命は、地域の住民の生命を守ることです。
自治体病院とは、地域のリーダーともいえる医療機関のため、他の自治体病院や民間病院とも連携しつつ、地域で最適な医療の提供を行います。
全国自治体病院協議会の目的
全国自治体病院協議会の目的は、自治体病院事業の発展と使命の完遂によって、地域保健医療の確保と質向上を図り、地域社会の健全な発展に寄与することです。
主な事業の概要として、以下が挙げられます。
・自治体病院・診療所の管理運営に関する調査研究・支援
・医療制度・社会保険制度・関連諸制度・関連法規の調査研究
・病院関係者の教育
・病院関係者の表彰
・自治体病院に関する学会・会議等の開催
・医師の職業紹介
・関係行政機関等との連絡・調整
・機関誌の発行・情報提供
・その他前条の目的達成のための事業
各病院が全国自治体病院協議会による医療の質の評価と公表などの推進事業に参加することで、物事の基準である水準点(ベンチマーク)や、医療のレベルアップにも貢献できます。
精神科医療の質の評価は、世界各国から大きな反響を呼んでいるため、今後も継続することが求められています。