医療機器における情報共有とは?拡大の背景と家庭との情報融合の理由
医療機器における情報共有とは、データを転送するだけでなく、リアルタイムな知の統合に進化しています。
従来までは孤立したツールだった医療機器は、医療DXが進んだことでネットワークに組み込まれた情報端末と変化しました。
情報の断絶によるリスクの解消で、継続した見守りが可能となり、場所を問わずにリアルタイムで最適な医療を受けられます。
そこで、医療機器における情報共有について、拡大の背景と家庭との情報融合の理由を解説します。
医療機器のデータ共有の拡大の背景
医療機器のデータ共有が拡大したのは、デジタル庁と厚生労働省の推進による「全国医療情報プラットフォーム」の完全運用が関係します。
これにより、医療機器から得ることのできる情報の共有範囲が劇的に広がったからです。
まず、CT・MRI・内視鏡などの大型医療機器から得たデータや、血液分析装置による結果を、マイナ保険証を介して医療機関で情報共有できます。
そのため、医療機関を転院するときや、救急搬送された場合でも、これまでの検査結果を通院中の病院などに確認せずに参照できるため、検査の重複の回避につながります。
スムーズな医療判断や意思決定などの実現にも貢献できるでしょう。
さらに、救急隊員の使用するモバイル医療機器のデータを、搬送先の医療機関にリアルタイムで送ることで、到着と同時に最適な処置を始められます。
家庭と病院の情報融合の理由
家庭と病院などの医療機関の情報が融合されたのは、医療機器をインターネットで繋げるIoMTが普及したからです。
それにより、医療機関内での情報共有へ留まることなく、在宅でのモニタリングも可能となりました。
たとえば、インスリンポンプやウェアラブル心電計などの家庭用医療機器で取得した情報がクラウドへ自動送信されると、患者本人のPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)として蓄積されます。
この情報は、オンライン診療の際に医師と共有される仕組みです。
医療機器のデータは、AIが24時間監視するため、万一、異常があったときには医師や家族などに通知が届きます。
情報共有によるサイバーセキュリティ担保
加速する情報共有は、便利である一方、データの安全性を守る枠組みが最重要課題といえます。
現在でも、医療機器のデータ共有においては、厳格なアクセス制御と暗号化が施されています。
ただし、医療機器データは膨大であるため、診断に必要な情報を漏らさず、抽出・共有をスムーズにすることが求められます。


