レーザーメス製品をメーカー別に紹介!

治療用機器

【はじめに】
切離と止血を同時にできる電気メスは今や医療界になくてはならない器具となりました。
しかし電気メスは改良点も多く、例えば周辺組織に熱で損傷を与えてしまったり、手術中に発生するミスと煙は健康被害にも繋がるとされています。

今回このような電気メスの欠点を解消するレーザーメスの紹介をメーカー別に紹介していきたいと思います。

【日機装のレーザーメス】

大手医療機器メーカーの日機装が開発した「アクロサージ」はハサミ型とピンセット型を一体化しマイクロ波を利用して手術することができる従来品とは異なるレーザーメスで、世界初の血の出ないメスとして注目されています。

また出血しないことから「輸血が不要になる」という識者も多く、手術が身体に及ぼすダメージを最小限に抑え、入院日数を早める効果があるのではないかと期待されています。

【オサダメディカルのレーザーメス】

婦人科分野、耳鼻咽喉科分野の半導体レーザーメス装置になります。
特徴は出力が最大30Wとなっていて切開速度を速めるとともに照射時間を短縮でき、患部に及ぼすダメージを最小限に抑えられます。

また電気メスのように電気刺激による筋収縮がなく安定した施術が可能となります。
さらに成形ファイバーなどの部品はリユースなのでランニングコストも安くつきます。

【飛鳥メディカルのADL-20】

ADL-20はコンパクトな半導体レーザーシステムになります。
最大20Wの出力なので処置の幅を広げ、視認性の良いタッチパネルは正確で確実な操作を可能にします。

オプションも豊富で「ベアファイバー」、「コンタクトプローブ」、「メタルプローブ」などの様々な専用器具との使い合わせもできます。

【オリンパスの医用半導体レーザー装置UDL-15】

従来品に比べ軽量、小型化を図りながら大型レーザーにも劣らない機能性を実現した製品になります。

また半導体レーザーとなっているためレーザー使用時の信頼性の向上、メンテナンスフリーも実現しました。

また価格も抑え電気メスと同等の値段で購入可能となっています。

【まとめ】

いかがでしたか?4つのレーザーメスメーカーの製品について各メーカーからそれぞれ一製品ずつ紹介してまいりました。レーザーメスの歴史はそれほど古くはありませんがここ数十年の間に大きく改良されていることから医療器具がこれからも進化していくことは明白です。常に新しい情報を取り入れ治療用機器について吟味し実際に現場で役立ててほしいと思います。ありがとうございました。

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