脳波計を使用する際~感染症対策として~

生体現象測定記録・監視用機器

最近の新型コロナウイルスに限らず、インフルエンザなどといった病気に感染するリスクが高い医療の現場は、常に細心の注意を払いながら医療道具を常に清潔に保ちながら患者さんの手術や検査などに活躍するわけです。今回は脳波計使用にあたり、感染症にはどのようにして対応しているかお話ししましょう。

医療現場における注意点の一つとして

病院は医療における最前線基地としての一面を持っています。あらゆる病気に対し治療し、患者さんが回復しながら健康を保ち、元の生活を送れるよう医師や看護師などといった関係者は戦っているわけです。インフルエンザや新型コロナウイルスなどといった様々な感染リスクにさらされながらも治療を行っているのが現状です。では、治療に必要な道具のうち、脳波計についてはどうなっているのでしょうか。

脳波室で検査しますが、当然ながらほかの患者さんに不安を与えないよう一つの部屋で区切られているのが一般的です。しかし、部屋一つで行うのは密室としてみなされ、換気性の問題を考慮すれば悪くなり、さらにスタッフの方が患者さんに接しながら会話するわけですので、直近での会話及び発生がそれぞれ該当し、三密リスクの状態を占める環境下において脳波測定を行っています。

それでも検査を行うために

当然ながら脳検査を行わなければならず、脳波検査の必要性と理由をしっかりと伝え、不安になる患者さんに対しそれを取り除くメンタル面のケアをしっかりと行いながらも、円滑に進めるような環境づくりを行う必要が出てきます。患者さんだけでなくそのご家族の方も同様に感じる場合がありますが、その件に関しても丁寧に説明を行うことで理解してくれるでしょう。

患者さんの適応性を中心に、検査をするべきか否かを見極めながら判断し、時間についてはそんなにかからない旨や細心の注意を払いながら検査を行うので、それ相応の対策をお願いするなど事前に伝え、検査当日を迎えるようにしておきましょう。医療関係者側が行うべき項目は、脳波計に関して感染対策を徹底するよう慎重に取り組みます。

脳波計で検査を行う

測定を開始する際、気を付けなければならないポイントを紹介しましょう。最初は脳波計の電極を患者さんの頭に直接装着しますが、セットを行う際には手袋を装着してから取り扱うようになっていますので、着用後は検査を行い、終了後は二次感染防止の観点上、取り外したら即刻廃棄してから手洗いを行うようになっています。その他、咳をする際に飛ぶ「唾液」など感染飛沫防止のための防御を行いましょう。

検査をする際には呼吸しながら行うものの、その時に起こりうる過呼吸に対する場合に感染リスクが高くなるわけですが、密接場面に該当しますので近接時間及び会話は手短に行い、過呼吸負荷をしないよう気を付けましょう。脳波計を使った測定を行う際の医療スタッフと患者さん双方に対しては、マスクは検査を行う際には着用してから実施するようになっています。

検査終了後の対応

患者さんの検査を終えたら、使った脳波計は次の患者さんにそのまま使うわけにはいきません。新型コロナウイルスの影響を受ける以前から、インフルエンザなどに対する第三者への感染を防ぐ理由により定められています。

消毒対象となる電極部に関しては、次に検査を行う方に不安を与えぬよう安心して使っていただく前提で、環境クロスもしくはエタノール80%含有のクロスでしっかりと拭きとりながら行うのは、通常の脳波計のメンテナンス要領とまったく同じです。

つまり、検査を終えたら電極と患者さんが座った椅子に関しては徹底して消毒を行い、部屋に関しては、その都度掃除を行ってから次の患者さんを迎え入れるようにし、常に清潔な環境で検査が実施できるようにしましょう。感染リスクを避ける意味では検査の準備から終了後までの間が重要であり、脳波計使用の測定に限らず、医療関係の検査や手術を施術する際には、感染に注意しながら行っているわけです。

まとめ

脳波計に対する感染対策としては、不特定多数の患者さんのために行いながらも院内感染を水際で防ぐ一つの防衛対策であり、使い終わったら消毒を徹底するよう心がけ、安心して脳検査が実施できるよう常に細心の注意を払う必要を求めます。

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