医療業界の言葉がIT業界でも使われている?「ハートビート」の意味とは?

生体現象測定記録・監視用機器

医療業界で「ハートビート」とは、心臓の鼓動・拍動・心拍などを意味する言葉として使われています。

このハートビートという言葉ですが、実はIT業界でも使われることがあり、通信ネットワーク上で機器が外部に対し正常に動作することを知らせるための信号やデータという意味を持っています。

そこで、医療業界におけるハートビートの意味と、IT業界での使われ方について紹介していきます。

ハートビートとは

「ハートビート」は「hear tbeat」と書きますが、「心臓(heart)」と「鼓動(beat)」を意味する言葉です。

人の心臓の規則的な動きを意味し、心臓の「鼓動」や「心拍」のことを指す言葉として使われています。

IT業界で使われているハートビートの意味

IT業界でもハートビートという言葉が使われますが、その意味は次の2つです。

・ソフトウェアの名称としてのハートビート

・セッション維持のデータを意味するハートビート

それぞれ説明していきます。

ソフトウェアの名称としてのハートビート

ソフトウェアの名称としてのハートビートは、外部から機器が正常に動作しているか確認するための監視手法です。

監視の対象となる機器に対し、決まった周期で短いデータを送る設定をあらかじめしておくことにより、そのデータが途切れることなく届いているか常時確認できます。

着信が一定時間途絶えたときには相手に何らかの障害が発生したと判断し対応することが可能です。

監視側とされる側が固定されているケースもあれば、機器同士が相互に監視しあうケースがあり、様々な分野でそれらの仕組みが利用されます。

ハートビートは、複数のコンピュータを束ねて外部から見ると1台のように振る舞わせる「クラスタリング」などで、参加するコンピュータ間が互いに正常に動作しているか監視する方法としてつかわれることが多いようです。

セッション維持のデータを意味するハートビート

セッション維持のデータを意味するハートビートとは、通信プロトコルや通信ソフトなどの死活監視以外に、通信相手とのセッションや接続が途切れてしまうことを防ぐために送信し続ける一定間隔の短いデータのことです。

ハートビートによって接続を維持する仕組みを「キープアライブ」といいます。

IT業界で使用されるハートビートも、人間の心拍や鼓動のように、途切れることなく継続することに意味があり、それを確認するための仕組みなどを指す言葉として使われます。

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