世界でも売り上げを伸ばす脳波計国内シェアトップの日本企業

診断用機器

【はじめに】
脳波計はてんかん、脳腫瘍や睡眠障害など脳の異常をいち早く検知するため用いられる医療機器です。
また、現在使用されている脳波計はデジタル化が進んでいます。デジタル化した脳波計の普及には日本のメーカーも貢献してきました。
今回、世界でもシェアを伸ばす国内の脳波計メーカーについて紹介したいと思います。

【日本光電について知っていますか?】

日本光電は1951年創業の日本の企業で「脳波計」「AED」「医療用生体モニタ」といった医療機器の国内シェアトップを誇っています。
また、世界的に見ても売上げを大きく伸ばしており、特に2010年から2020年までの長期ビジョンとして「世界でのシェアトップ獲得」を掲げました。
そのために、まず「世界初の革新的技術の確立」と「世界最高峰の品質確保」を目指しています。
さらに米国では10年連続顧客満足度No.1を獲得するなど、技術と品質の高さには定評があります。

【売上げの75%は国内から】

同社の売上げの75%以上は日本国内でのものです。つまり、海外での売上げは25%ほどでまだまだ伸びしろがあるといえます。
また、日本国内に限ってみれば、30%ほどが官公立の病院から、20%ほどが大学などの教育機関からの売上げになっています。
さらに医療機器の国外への販売推進も行う団体MEJにも参加していて、世界規模のシェア獲得を目指しています。

【脳波計以外の医療機器のシェア】

ここでは国内の医療機器シェアトップを誇る「オリンパス株式会社」についてお伝えしたいと思います。
同社は国内での売上げ・純利益ともにトップの会社で世界シェアも7割を超えるなど、国内外でマーケットリーダーのポジションを確保している企業です。
以前は、胃カメラの開発に力を入れていた時期があり、その流れをくんで「ファイバースコープ」や「ビデオ付き内視鏡」の開発にも大きく貢献してきました。

また、グループ会社を世界各地に所有しており、その数は100社ほどになります。
さらに特徴的なのが、医師と二人三脚で医療機器を作っていく独自の開発力や地域の特性を生かした世界規模の製造体制などです。

【おわりに】

日本には世界に誇れる医療機器メーカーが多数存在しており、技術力の高さはシェア率などでその証明がされています。
また、これから世界的にも進行するであろう高齢化に向けて医療機器の需要がさらに高まることは明白です。そのような状況を考えても医療機器メーカーが今後、世界進出、市場拡大を目指していくことは間違いないでしょう。今回は、そのリーダー的存在を担うであろう2社のメーカーについて紹介しました。

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