日本臨床工学技士会とは?団体運営の目的や臨床工学技士の仕事内容を紹介

治療用機器

本臨床工学技士会は、医療機器に支えられた医療・福祉の信頼性を向上させることで、国民の医療・福祉の発展に継続して寄与することを目的に発足されました。

平成24年4月1日には、公益社団法人となり、正式に認定されています。

そこで、日本臨床工学技士会について、団体運営の目的や臨床工学技士の仕事内容を紹介していきます。

 

日本臨床工学技士会の目的

日本臨床工学技士会は、臨床工学技士の職業倫理高揚を図り、国民の医療・福祉進歩に寄与することを目的としています。

現代医療で医療機器は不可欠なものといえますが、医療機器の適正な操作・保守管理なども重要です。

安全確保の観点から見たときの医療機器の保守・管理の推進、生命維持管理装置に対する医療機器安全管理等などにおいて臨床工学技士の活用が重要といえます。

そこで、日本臨床工学技士会は、学術技能の研鑽や資質の向上、生命維持管理装置をはじめとした機器に支えられる医療・福祉の信頼性を向上させることに努めています。

 

臨床工学技士とは

臨床工学技士とは、メディカルスタッフの一職種で、医療に不可欠な医療機器の専門家です。

病院では次の専門職が働いています。

・診察・治療を行う医師

・療養上の世話や診療補助を行う看護師

・レントゲン・CT・MRIなどを扱う診療放射線技師

・血液・細菌検査・心電図や脳波などの検査を行う臨床検査技師

・リハビリテーションを担当する理学療法士

臨床工学技士も病院で働く医療技術者として扱われています。

医師以外で診療補助に従事する看護師や、他の医療技術者をメディカルスタッフといいますが、臨床工学技士もその一職種であり医療現場に不可欠といえる存在です。

 

臨床工学技士の仕事内容

臨床工学技士は、医療機器の専門医療職です。

病院では医師・看護師・各医療技術者とチームになって、生命維持装置操作の担当をします。

他にも医療機器を安心していつでも使用できるような保守・点検を担当し、安全性の確保や有効性維持に貢献します。

以上のことから、臨床工学技士の業務は以下のとおりです。

・呼吸治療業務(安全に装置が使用されているか装置に異常がないかなどを確認・メンテナンス・管理等)

・人工心肺業務(機器の操作や使用前の点検など)

・血液浄化業務(穿刺や人工透析装置の操作)

・手術室業務(手術室内の広範な医療機器の操作や事前の管理)

・集中治療業務(人工呼吸器や持続的血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作や管理)

・心血管カテーテル業務(検査一連の記録をするためにコンピュータを操作・検査室内にある装置の操作・緊急時に補助循環装置やペースメーカーなどを操作)

・高気圧酸素業務(装置の操作・管理)

・ペースメーカー・ICD業務(機器の管理や操作)

・医療機器管理業務(保守・点検・医療機器の一括管理)

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