血圧計の測定では腕の高さが命!

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はじめに

血圧に関しては、世間で言われているように本当か嘘かよく分からない迷信のようなものがあります。

例えば「血圧は冬に高く、夏は低い」といったものもその中の一つといえます。
この例のように一概にそうとも言えないものもあれば、医学的な根拠がある言い伝えもあります。
今回は、そんな血圧にまつわるお話をしてみたいと思います。

血圧の薬は一生飲むべき?

「血圧の薬はずっと飲み続けなければいけない」
そんなことをきいたことがある方も多いと思いますが、結論から言えばそうではありません。

確かに一時的に血圧が高くなり、薬が必要なこともありますが、高血圧の原因が取り除かれると正常値に戻ることもよくあります。

例えば、肥満気味で血圧も高く血圧の薬を飲んでいる人がいたとします。
この方が一念発起し、ダイエットを行い、15kgの減量に成功。
「血圧も下がり、薬も必要なくなった」といったことは十分起こり得ます。

最終的には医者の判断にゆだねた方が安心ですが、「一生飲むのが絶対!」というわけではないことを理解しましょう。

姿勢によって高さが異なる

血圧の高さは測定時の姿勢で異なります。
一番低い姿勢は横になった状態、次に高いのが座った状態、そして一番高いのが立った状態で測定したときになります。

基本的に血圧の測定は、腕で行いますが、腕が心臓の位置よりも低ければ血圧は高くなる傾向があります。

また、運動時や日常生活で何か力を入れて踏ん張ったときなどには、当然血圧は上がります。
これらのことから考えても、正確な血圧測定は安静時に腕を心臓の高さに保って行うべきと言えるでしょう。

高血圧は脳卒中につながる

これはあながち間違いではない考え方です。
最近では降圧薬の進歩によって、血圧のコントロールが比較的しやすくなりましたが、一昔前では高血圧を放置していると脳卒中で倒れるケースが多くありました。

また、高血圧を放置しておくと脳卒中の他にも動脈硬化になりやすいという危険性もあります。
さらに高血圧の原因としては、肥満や糖尿病が引き起こす高インスリン血症という症状もあります。
ただ、この場合も肥満などが解消されれば、血圧を下げることもできるのです。

つまり血圧のコントロールや肥満予防は、様々な合併症の予防につながるといえます。
そのためには適度な運動、禁酒、禁煙、減塩食等の実践が重要になるでしょう。

まとめ

血圧にまつわる情報をお伝えしました。
今回、紹介した内容の他にも「家庭用血圧計は正確でない?」等もよくある疑問です。

家庭用血圧計が正確でないとは一概に言えませんが、指先や手首で測定するタイプのものはやや誤差が出るケースもあるようです。
しっかり測定したい場合には、病院や医療機関にかかると良いでしょう。

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