手術台と医療機器の関連について

生体現象測定記録・監視用機器

手術台の多くは、手術を専門にした寝台に該当します。診察や検査の為にも利用できますが、第一には手術室に設置を目的とした医療機器の一部となります。今回は、手術台と医療機器の関連について説明していきます。

手術台の分類

手術台とは、医療機器の代表的な用具として認識されています。医療機器の分類においては、治療機器群と診断機器群、分析機器群などに分類されますが、手術台の場合は、治療機器群に付属するものや、診断機器群に付属する場合もあります。

手術台は、利用する患者の安全を保つべき医療機器に他なりません。医療行為の為の用具として、手術を実行する医療機器として存在するものです。患者の体を安定して確保する為、必要不可欠と言えます。

手術室の手術台や移動式手術用椅子について

最新医療の発展に伴って、医療機器の安全性はますます高度になっていてきます。医療機器としての手術台や移動式手術用椅子についてもしかりです。医療従事者がどちらで施術する場合でも、最良となる高度な機器である事や安全性、および患者に負担をかけない作業効率にも及んできます。

手術台だけで事足りる場合もありますが、移動式手術用椅子が必要になる場合もあるのです。当然の事ながらより正確でスピーディに、かつ簡単にコントロールできる調節可能な医療機器であるべきと言う事です。

「万能型手術台」と「専用型手術台」について

手術台の構造は、 患者を寝かせるテーブルトップと呼ばれる臥床板や、手術台を支える支柱とベースとなる基台によって成り立ちます。テーブルトップは、上昇や下降が可能の他、屈曲や伸展、縦転や横転まで可能です。縦転や横転は、20~30度の骨盤高位や骨盤低位が行えます。

手術台に電気を応用する事で、耳鼻咽喉科や歯科用座位手術台などの応用が可能になりました。広範囲な症例を目的としたものを、「万能型手術台」としています。一方では「専用型手術台」は、脳神経外科用や心臓外科用および整形外科用など、特定の用途に限られた手術台があります。

分離式手術台の利便性と課題

分離式とは、テーブルトップごと取り外しが可能な手術台も普及しています。つまり、搬送車に乗せ換えて患者を移動するのではなく、患者を乗せたテーブルトップごと移動する事が可能になります。ベースの基台となる部分は床に埋め込み式になるので、建物の設計にも関係してくるのが課題になっています。

まとめ

手術台と医療機器の関連について紹介しましたが、大きく変貌を遂げたのは、吸入麻酔薬の改良により引火の危険性がなくなり電気の導入が行なわれてより高度になった事です。だからといって、医療機器の安全性においては、十分すぎるほど注意が必要です。機器ばかりでなく、それを扱う医療従事者にもその意識は必要になるでしょう。

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