住宅で使用する在宅医療機器とは?その種類と特徴を解説

生体現象測定記録・監視用機器

住宅用の在宅医療機器とは、自宅で使用する電動式や手動式の医療機器です。

その種類は様々で、目的によってどの在宅医療機器を選ぶか異なります。

たとえば吸引器であれば、

・充電式携帯型吸引器

・卓上型ジェット式ネブライザー

・携帯型超音波式ネブライザー

・携帯型メッシュ式ネブライザー

・携帯型超音波式ネブライザー

などがあります。

健康管理機器なら、

・血圧計

・体温計

・携帯型心電計

・パルスオキシメータ

・体重体組成計

など種類が豊富です。

そこで、様々な在宅医療機器の中から次の3つを紹介します。

ネブライザー(吸入器)

「ネプライザー」とは、吸入薬を霧状にして気管支に直せつ届けるための吸入器具です。

経口薬よりも少ない量の吸入薬で大きな効果が期待できるため、加圧噴霧式定量吸入器をうまく使うことができない乳幼児や高齢者の場合でも確実に吸入できることが特徴といえるでしょう。

なお、ネプライザーは形式と電源形態から次の3つの種類に分類されます。

・ジェット式…圧縮空気で薬液を霧状にする

・超音波式…超音波振動子の振動で薬液を霧状にする

・メッシュ式…振動などで薬液をメッシュの穴から押し出し霧状にする

パルスオキシメータ

「パルオキシメーター」とは、皮膚を通して動脈血酸素飽和度と脈拍数を測定する装置で、指に赤い光が出るプローブという装置を挟んで測定します。

プローブの受光部センサーが動脈の血流を検知し、光の吸収値から酸素飽和度を計算・表示する仕組みです。

酸素は肺から取り込まれた後は赤血球中のヘモグロビンと結合し全身に運ばれます。

心臓から全身へと運ぶ動脈血の中を流れる赤血球中のヘモグロビンに酸素がどのくらい結合しているのか調べることができます。

体重体組成計

骨・筋肉・脂肪など体を構成する組織である「体組成」を推定・表示する機器が「体重体組成計」です。

たとえば肥満の方がダイエットして痩せたいという場合や、肥満予防・改善のためには健康管理が重要になります。

このとき、単に体重を測定し落とすだけでなく、体脂肪率や筋肉率の割合や、皮下脂肪と内臓脂肪のどちらが多いかなど確認し筋肉や脂肪のバランスを取ることも必要になるといえるでしょう。

体重体組成計を使うことで体の状態を確認でき、その推移を把握することで、体重減少と同時に筋肉量の増加や体脂肪減少といった健康的なダイエットを実現することが可能になります。

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