メイクをしたままMRI検査を受けてはいけないと知っていますか?

診断用機器

MRI検査を受けたことがある方は、検査の際に金属製のものを身につけてはいけないことをご存じかと思います。アクセサリーを付けないことはもちろんですが、メイクもしてはいけない場合があるので注意が必要です。今回は、MRI検査の際にメイクをしてはいけない理由と、その他注意すべきことを説明していきます。

MRI検査の仕組み

MRI検査は、強力な磁石と電磁波を利用して体の中の様子を画像化するものです。血管や脳、脊髄、内臓など細部まで写し出すので、病気やその症状の発見にとても役立ちます。

検査時の注意事項

強力な磁石、電磁波を利用することから、検査を受ける際に注意すべきことがいくつかあります。以下に禁止事項と注意事項を挙げますので、検査前の診察の際に担当医に相談をしましょう。

検査を受けられない可能性がある方

・病気や怪我の治療などで、体内に金属類が入っている方(人工内耳、可動性義眼、インシュリン注入ポンプ、内視鏡クリップ等)…これらの製品は、MRI検査に対応しているものもありますので、必ず医師に相談しましょう。
・妊娠中、妊娠の可能性のある方
・閉所恐怖症の方
・入れ墨をしている方
・アートメイクをしている方

持ち込み禁止/装着禁止のもの

・携帯電話、時計など機械類
・磁気カード類
・アクセサリーや鍵、ボールペン、小銭などの金属小物
・ファスナーなど金属が使われている衣類
・カラーコンタクトレンズ、メイク、義手、義足など

メイクをしてはいけない理由

化粧品には金属由来の成分が含まれているものがあり、MRI検査に影響が出ることがあります。例えば、金属が含まれたアイシャドウを使用したままMRI検査をした場合、MRIの磁場に反応し電気も通してしまうため、まぶたに火傷をしてしまうことになります。また、金属によってアーチファクトというノイズが生じるなど画像に影響が出てしまいます。

使用している化粧品に金属が含まれていない場合やMRI検査をする部位によっては、メイクをしても良い場合がありますが、基本的にはメイクをせずに検査を受けることが一番安心です。ファンデーションやアイメイク品などの化粧品以外にも、日焼け止め、BBクリームなどにも金属が含まれているものがありますので、習慣的に使用しているクリーム類金属にも注意し、医師の指示に従って検査に臨みましょう。

まとめ

MRI検査の仕組み上、注意すべきこと、禁止するべきことは守らなければいけません。
家から病院までの道のりをノーメイクで歩きたくないという方も多いと思いますが、控えめのメイクをして検査前に病院でメイクをしっかりと落とすといった対応をするなど、正確に検査が行われるよう、注意事項はしっかりと守るようにしましょう。

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