CT装置を用いた検査

診断用機器

CT装置は今や多くの医療機関で使われている検査装置です。CT検査を行う際には被験者へ事前説明の必要があります。今回はCT装置とは何か?というおさらいから、CT装置の概要とCT検査を行う際の注意点を見ていきましょう。

CT装置とは?

CT装置のCTとは、Computed Tomography(コンピュータ断層撮影)を略した語です。CT装置は、被験者の身体を傷付けることなく、身体の断面図をコンピューターで再構成することが出来る診断用機器です。

近年は技術革新が進み、ごく短い時間の検査でも最小0.5mm間隔で断面を診ていく事ができ、僅かな病変も発見する事が可能です。更に、被験者に造影剤を飲んでもらう事により、腫瘍やその周囲の血管の様子を把握する事もできます。

X線を使用しますが、低線量でノイズも少ない遂次近似応用再構成の技術により、被ばく線量の低減と高画質での撮影を両立し、経過観察の為、繰り返しCT検査を受ける人にも配慮できる様になっています。

検査の目的

CT装置を用いた検査は、手術前の精密検査、術後の経過観察、炎症(肺炎など)の有無の確認等を目的に行います。検査の精度を上げる為、コンピューターを使って画像処理を行います。

CT装置を用いた検査を受けられない方

CT装置はX線を照射する装置の為、次に挙げる条件に当てはまる方は検査を受けることが出来ません。

・現在妊娠している方
・妊娠している可能性のある方

また、次に挙げる方は検査を受けられない場合があります。

・小さなお子さま ※CT検査中はじっとしている必要がある為、静止できないお子さまの場合は検査を途中で中止する事があります。

・バリウムを飲んでの検査を1週間以内に受けている方。

CT検査前の注意事項

腹部のCT検査を受ける前、造影剤を使用してのCT検査の前には食事制限があります。CT検査を受ける医療機関から被験者へ事前に説明する必要があります。

【造影剤とは?】
検査したい部位の性状を、よりハッキリと写し出す為に飲むよう指示する場合があります。副作用が現われるケースもある為、次の条件に該当する方は事前に検査を行う医療機関に申し出てもらう必要があります。

・甲状腺機能亢進症の方
・重い心臓、肝臓、又は腎臓の障害がある方
・喘息の既往歴がある方
・マクログロブリン血症、テタニー、褐色細胞腫、多発性骨髄腫を患っている方
・ヨード、又はヨード造影剤のアレルギーがある方

まとめ

CT検査の流れは、問診後CT装置の寝台に仰向けに寝て行われます。CT検査中はじっとしている必要があり、さらに造影剤を使用して行われるため検査を受ける方に対して注意が必要です。今回は、CT装置の概要からCT検査を受ける方への注意点までお伝えしました。

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