全国自治体病院協会とは?自治体病院の役割や取り組みについて紹介

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全国自治体病院協会とは、自治体病院事業の発展で地域社会が健全に発展することのために運営している団体です。

地域保健医療を確保し、質向上を図ることを目的としています。

そもそも自治体病院は、多くが山村・離島などのへき地・不採算地区に存在し、地域医療を確保している状態です。

地域の中核的病院として、総合的一般医療・高度医療・特殊医療などの提供も行っていることが特徴といえるでしょう。

そこで、自治体病院の役割や取り組みについて簡単に紹介していきます。

 

自治体病院が設立・整備された理由

自治体病院は、戦後に地方自治体が国・日本医療団・厚生連などから移譲されて、地域住民の生命と健康を守るために整備されました。

戦災で荒廃した医療施設の状況を打開し、国民皆保険など国民的要請に応えつつ、設立・整備されたといえます。

そのため自治体病院は、都市部からへき地までの地域で、行政機関・医療機関・介護施設などと連携し、必要な医療を公平・公正に提供して健全な発展に貢献することを使命としています。

 

自治体病院の取り組み

自治体病院は、地域の基幹病院として運営されています。

民間では採算性が確保しにくいとされる、不採算部門の医療を担っていることが特徴です。

都道府県におけるセンター的病院や、広域圏の中核病院として、一般的医療水準の向上に努めながら、高度医療・特殊医療・救急医療・へき地医療・医師・看護師等医療従事者の教育研修機関として取り組んでいます。

また、自治体病院の運営形態は、地方公営企業・地方独立行政法人・指定管理者があります。

地方公営企業とは、自治体の直接経営している企業で、原則、給料などの経費は事業の収入で賄っています。

地方公営企業とは、地方公営企業法により組織・財務・職員の身分・経営の根本基準が規定されている企業です。

 

自治体病院が抱える赤字問題

自治体病院は、素人の事業管理者が、公務員ルールを適用させて運営します。

そのため効率的な運営ができず、赤字を抱えがちといえるでしょう。

実際、自治体病院を含む公立病院は収益が出ないという大きな赤字問題を抱えていますが、これは数字あわせによる経営計画を策定した上で病院運営が行われるからです。

質の高い医療を提供しようとする現場の医師とは意見が合わなくなり、医師が離れる要因になっているとも考えられるでしょう。

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