意外に精度が落ちてしまう?家庭用血圧計

診断用機器

【はじめに】
みなさんは定期的に病院などで血圧を測る習慣はありますか?
そんなとき、いつもより血圧が高かったりしたことがないでしょうか?
そんなとき「家庭の血圧計は実は精度が悪くて、病院のほうが正しい数値なのかな」と感じてしまうかもしれません。
今回の記事ではこの病院と家庭での血圧計の誤差について調べていきたいと思います。

【血圧計の誤差】

ある論文によると家庭用血圧計の約7割が5mmHgの誤差があり、3割が10mmHgの誤差が認められたとあります。
高血圧は脳卒中などの重大な病の原因になっていることがわかっているので、もしこういった誤差のせいで病気の兆候を見逃していたとしたら不安ですよね。例えそれが間違った数値だとわかったとしても、毎日の血圧測定の精度が不安定だとしたら一体何を信じればいいのか分からなくなります。

【誤差の理由】

そもそも精度にブレが生じる理由とはなんでしょうか?
上に書いたように家庭用血圧計は病院用のものより精度が低いのでしょうか?
家庭用血圧計で多いのは上腕に巻いて自動で測れるものです。これはある程度は自動で測ってくれてはいるのですが、血圧を測る腕の場所にはある程度コツのようなものがあります。また手首に巻いて測るタイプでも、正確にまく必要があり不整脈などがあった場合には精度はより落ちてしまいます。
一方、病院で測る際は一定のトレーニングと経験を積んだスタッフがカフを巻き、その圧迫で生じる血管音「コロトコフ音」を聴いて血圧値が正確になるように測っています。
このように家庭用血圧計でも正確に測れているとは限らず、病院の方も熟練のスタッフのおかげでより精度の高い血圧を測れることがこの誤差の理由といえます。

【血圧計の精度をより正確にする】

血圧を正確に測るためにはどうしたらよいのか。今度は家でも精度を落とさず血圧を測れる方法を紹介します。
・正しい血圧計の測り方
上腕式血圧測定では、まずカフの巻く場所に気を付けましょう。手のひらを上にして肘のくぼみから少し上に巻き、指1本入るくらいの強さに巻きましょう。
手首式の血圧計では、手首から指1本くらいの場所にぴったりと巻きましょう。次に心臓と同じ高さにカフを持ってくればOKです。

・複数回測ってみる
より正確に測りたいと思ったら、複数回測って平均をとるといいでしょう。座って1~2分ほど落ち着かせて計測しましょう。何度も何度も測っても大して違いが出るわけではないですし、腕がうっ血して逆に精度が落ちる可能性もあり得ます。1、2回の平均値をとれば十分といえます。

【まとめ】

いかがだったでしょうか?
今回は家庭用血圧計とその誤差について言及しました。毎日測っている人でも意外と正しい測定ができてないことは多いものです。
この記事を参考にし、血圧計の精度を上げて毎日の健康増進のために使っていきましょう。

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